すばらしい経験の価値

ずっと書棚で眠ってしまっていたのだが、ふと思い出して手にとってみた。

立花隆秘書日記

立花隆秘書日記

ばーっと流し読みしたらいいだろう、と思って読み始めると、面白くて読みふけってしまった。通勤の電車はもとより、駅から研究所まで歩いていく間も読んでいたこともあった。
人並みはずれた上司・立花隆の人並みはずれた注文や、彼を取り巻く魅力あふれる人々との出会いがこの本を支えていた。正直なところ、あまり知的な訓練を積んだ人ではないのかな、と思った。
当然、巨人の内幕を明かすような話も出てくる。「インターネット探検」のときに立花がyellow sitesを回りまくって得意げに編集者に話を聞かせていた(秘書であった著者には配慮して一言も言わなかった)という。
そういう性向が立花隆にあることは確かで、名著「サル学の現在」では、若い女性のサル研究者に対して、あなたは日常でサルの交尾を見ているわけだが、見ているときに何か感じたりすることはあるか、等々、かなり執拗に食い下がっていたと記憶している。