基本的な実験を何も考えずにできるようになってからがスタート

いうまでもなく、型というのは大事である。
たとえばPCRだが、バッファとdNTPををまず出して、プライマーを並べて、儀式としていちおうノートに各試薬の分量を書き留め、チューブを並べて、分注して、という一連の流れ、それも試薬の分量などはいちいち計算していてはダメだ。覚える、というよりもむしろ自然に覚えるのだ。実験を通じて考えるという、それは確かに正しいが、実験というのは多くの場合あくまで思考のためのツールである。実験のために考えるのはおかしい。実験をしながら考える。うまくいかなかったらまた実験を考える。変えてみる。ただ、これは「基本的な実験」の範囲からは外れる。だからまずは型があって、その型の数は知れてる。型をマスターした上で、どれだけ組み合わせていけるかが勝負である。学部生などは特にそうだ。
EtOH沈でも、塩とEtOHをジャブジャブ入れて冷やして……という流れが自然にできるようになるのがよい。幸いにして私は卒業研究のとき、さんざっぱらEtOH沈とMiniPrepをさせてもらったので、慣れている。きょうは、EtOH沈を久しぶりにやったが、そしてプロトコールを特に何も見なかったが、実にうまくいった。