殺シ屋鬼司令II

読書と研究について書いてきました。最近は万年筆で書く快感にひたっています。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

be a little pretender

"pretender" なんだかいつも心にはこの言葉が灯っています。
生物学を始めて5年目がはじまりました。ここで喰っていくんではないかと思います。浮き世の話は別にして、それでも落ち着かないのはなぜですか。分子生物学をやっているとは日の当たる場所で口にできない半端者です。自分のことを、「らしきもの」というのか、文章を書いていても考えるというのとはほど遠い、"thinker"ならぬ"thinker-oid"、「考える人/の/まがいもの」だとずっと思っています。どこに行っても落ち着きません。
高校時代、国語をもっていただいた担任の先生が、芭蕉に絡めてボソッと、カク、つまり「客」の思想というものについて、ほのめかしたことがあります。私も、ずっと心に残っています。どこかで自分が「客」であることを意識しないではいられないのはつらいものです。いつも身1つで流れていきます。
人と話しかけて話そうとしても、あらかじめ相手の言うことがわかります。視点を変えれば、その人に一番聞きたいことを聞いていません。お天気の話をしたいのではないのです。いつも、身を守ろうとしています。しかし、踏み込んで望むものを手にしようとするとき、ひとは、自分の弱点をさらけ出さなければなりません。望むものが大きければ大きいほど、弱点が顕わになります。そんな人間が、実に愛おしく思えます。