さいきんtwitterあたりでお世話になっているFMないわー(@FMNAKA)さん*1が、ふらっとたちよった3省堂のビジネス書コーナーのひどさに憤って「ビジネスゴミ書籍読むぐらいならこれ読めぇい!!」と筆を執りました。
id:fmnaka2:20080407:1207586683
これを読んで私は自分の直観が正しかったことを確信したように思います。
「思考法」に関して、那珂さんが薦めている本は「問題解決プロフェッショナル」と「知的複眼思考法」です。前者を私は読んでいません。私がMECE(漏れなくダブりなく)を知ったのは考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則で、これも非常に有名な本です。いわゆる「ロジカルシンキング」です*2。
で、読んだ後2年ぐらいボラーボラーと暮らしているんですが、二つ思うんですね。
とも思うわけです。担いきれない部分というのが「クリティカルシンキング」なんやないか。それこそが那珂さんが二冊から一冊に絞り込みきれなかった理由なんやないか。それで、「知的複眼思考法」を同点に置いたんやないか。
「知的複眼思考法」も読んだのですが、私自身は「クリティカルシンキング」といって手応えを感じたのはこの本でした。
- 作者: 伊勢田哲治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/07/06
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ただ、「問題解決プロフェッショナル」に書いてあることなのかもしれませんが、読んでいない私には判断できないので、「問題……」を読もうと思います。それから、「知的複眼思考法」も単なるクリティカルシンキングの本ではなく、本を読み、考え、書くという各側面に光を当てていたように思います。私の買った「知的複眼思考法」は実家に置いてあるので、残念ながら手もとになく、確認できません。
前々からちょこちょこ書いていることですが、私が哲学者に対して望むことは、いま目の前の議論でスパゲッティのようにこんがらがっている概念を切り分け、整理してくれることです。これとこれは矛盾している、それは議論の前提条件に入っていないから今は考察しない、云々。時間だの、自分は何だの、意識が何だのといった話しはどうでもいいことです。
いい加減ですが、ロジカルシンキングを分子生物学になぞらえるとクリティカルシンキングは細胞生物学にあてはまるような気がしました。
最後に、私が「読む」と「書く」についてあげるとするなら、これらでしょう。
私の「読む」
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- 出版社/メーカー: 角川書店
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私の「書く」
「日本語の作文技術」なんですが、本はちょっと臭みが強すぎるしその臭みは不要なので、こちらを挙げておこうと思います。
「これ論」版日本語の作文技術
追記
知的複眼思考法を本屋さんで立ち読みなおしてみました。自分がこの本から非常に影響を受けているのに改めて気が付きました。「哲学思考トレーニング」より平易でかつ実行直結的で、まず一冊読むとしたら間違いなく「知的複眼思考法」と思いました。