「旬な男の“色気”」

ブックリストみたいなものが大好きで、書店においてあったりするとつい手にとってしまい、そのリストからあれこれ買ってしまう悪い癖がある。
http://www.junkudo.co.jp/sugaku_buturi.htmなどもその類で、読めもしないのにあれこれ買ってみたものだった。
ところで、「チョイ悪」というのが流行るちょっと前か、もう5年以上前になると思うのだが、オサーン系雑誌が連合して「旬な男向上委員会」という企画を打っていたらしい。その月のコンセプトに添った本を紹介するもののようで、正直に言うと何冊かここから買って本を読んだし、今も「ジンメル・コレクション」を読んだりしている。
「ちょい悪」などと揶揄られることの多いこのオサーン系雑誌が出している、そうはいいつつも「これはガチ」というのは入っている。
たとえば『「いき」の構造』は必読だろう。読んどけ。ソープに行けという北方先生の言葉に従う前にとりあえず読め。いいから読め。「いき」についてはCHRONICLE USHER:九鬼周造 - livedoor Blog(ブログ)で、その後の九鬼の展開も含め、簡単かつ明瞭に解説してあるので参考になるかと思う。

旬な男向上委員会フェア
11月の共有テーマは「旬な男の“色気”」
尊敬する男は誰ですか。憧れる男は誰ですか。偉人、大統領、文豪、武将、俳優…。顔を思い浮かべてください。生き方や考え方は違っていても、みんな「色気」にあふれている、と思いませんか。異性はもちろん、同性からも「色気がある」といわれる男になりたいものです。テイストは違っても、それぞれに色気あふれる4誌から「旬な男の色気」をご提案します。

pen編集部

人のぬくもりは哀しい。原節子…愛おしき妻杏子まで、艶やかに軽妙な筆で、忘れがたい粋な男と女が蘇る。その昔、とてつもなく破天荒な大もうけを企てた男がいた。壮大なホラ話の楽しさが全編に横溢する大人の童話。
山の音 (新潮文庫)

山の音 (新潮文庫)

若く美しくそして不幸な息子の嫁に注ぐ老人の複雑な視線。なまめかしいというしかない、川端エロスの集大成。
麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)

麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)

バクチにかける男たちの無鉄砲な人生には、熱い色気がほとばしる。
雨の日には車をみがいて (集英社文庫)

雨の日には車をみがいて (集英社文庫)

オンボロのシムからはじまる9台の車と9人の女性の物語り。車と女性の個性的な色気が印象深い。
くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫)

くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫)

エロではなく、大人のエンタテインメントとして秀逸。
光ってみえるもの、あれは (中公文庫)

光ってみえるもの、あれは (中公文庫)

不思議な家族小説。彼女の作品には何気ない情景描写やセリフに、じんわりとした色気がある。
神様がくれた指 (新潮文庫)

神様がくれた指 (新潮文庫)

主人公はプロのスリと占い師。「神様がくれた指」を持つふたりの男はきっと、色気のある手の持ち主に違いない。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

男の「色気」は、ときに自己犠牲が生み出す。「とくべつに頭が悪い」ナカタさんの、悟りの冒険に鳥肌立ちっぱなし。
フィッツジェラルド短篇集 (岩波文庫)

フィッツジェラルド短篇集 (岩波文庫)

「狂瀾の」とも「黄金の」とも形容される1920年アメリカを象徴するヒーローの代表的短編。

Esquire編集部

スチームフード

スチームフード

スチームフードとは水蒸気で過熱する料理。100度に保った蒸籠を空けたときに漂う湯気が食べ物を美しく見せる。
Acid Bloom

Acid Bloom

蜷川氏の映す花は生真っ盛りの鮮やかなもので、色が滲み出してくるような刹那的な美しさがある。
Vegetal 伊藤忠新風舎 1,800円: 野菜も生きている植物ということを感じさせる、フレッシュで色気がある野菜が並ぶ写真集。ファッションと身体の関わりを学術的に分析。細部に及ぶ話はファッションのエロティックな側面を感じさせる。
最高のホテル 極上の部屋 世界のスイート厳選61

最高のホテル 極上の部屋 世界のスイート厳選61

最高のスイートを写真や実用的なデータと共に紹介するホテル・エッセイ。美しき女性との一夜のためにぜひ…。世界中の女性を魅了しているベッカム様。キメる時はキメるスーパープレーヤーならではのオーラが漂う1冊。
恋とはどういうものかしら? (Mag comics)

恋とはどういうものかしら? (Mag comics)

バブル期とその後の社会に漂う喪失感、焦燥感などが強烈に感じられ、時代の持つ色気が立ち上る。
ひざまずいて足をお舐め (新潮文庫)

ひざまずいて足をお舐め (新潮文庫)

人としての品格は大切に守りながらも、飄々と生きる主人公の姿に「本物の女性像」を感じる。
藤原主義―強く、美しい人になる61のヒント (幻冬舎文庫)

藤原主義―強く、美しい人になる61のヒント (幻冬舎文庫)

あの美しさ、そして色気は生まれつきのものじゃなくて、彼女が築き上げてきたものなのです!
探偵に愛を込めて―ハードボイルドを生きるCOOLな世界の住人たち

探偵に愛を込めて―ハードボイルドを生きるCOOLな世界の住人たち

読者を魅了してきた探偵たちを掘り下げ、名作リストや小物などのアイテムも含め、ハードボイルド映画・小説を大紹介!

ENGINE編集部

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

日本に特有の美意識、イキとは何か? それはコケットともセクシーともちがうイキガリと媚態の結合体である……。
赤と黒 (上) (新潮文庫)

赤と黒 (上) (新潮文庫)

赤と黒 (下巻) (新潮文庫)

赤と黒 (下巻) (新潮文庫)

自尊心と色気の青年ジュリアン・ソレルはいかにして侯爵令嬢を射止めたか?の第2巻、
男の色気=ダンディズムとはなにか? ボードレールによるダンディズム論の、これが最高傑作。
馬車が買いたい!―19世紀パリ・イマジネール

馬車が買いたい!―19世紀パリ・イマジネール

19世紀パリの風俗をめぐりながら、男と女のラブ・ゲームが、どのようにモダンな展開を見せていったのか?
古典落語 志ん生集 (ちくま文庫)

古典落語 志ん生集 (ちくま文庫)

稀代の噺家古今亭志ん生の落語集成。色町の風俗、人情をはじめ、おかしくも色っぽいストーリーが満載。
シェリ (岩波文庫)

シェリ (岩波文庫)

高級娼婦と美青年の愛欲を描いてジッドの絶賛を受けたことよりも、コレット自身の人生が色っぽい。
ロベルトは今夜 (河出文庫)

ロベルトは今夜 (河出文庫)

神学教授の夫と共謀して、妻を客人に差し出す「歓待の掟」を実践する、というあやうい物語。
うらおもて人生録 (新潮文庫)

うらおもて人生録 (新潮文庫)

愚かしくて不格好な人間が生きていく上での「魂の技術」を静かに語る。
いまひとたびの (新潮文庫)

いまひとたびの (新潮文庫)

愛と死を切ないほど鮮やかに描き上げた珠玉の短編。
燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

新撰組を最強の集団に作り上げた土方歳三。剣に生き剣に死んだその生涯。

LEON編集部

匂いの魔力―香りと臭いの文化誌

匂いの魔力―香りと臭いの文化誌

日本でも香りを効果的に使うという意識が芽生えてきたが、西洋には及ばない。本書でその魔力を熟知すべし
「男」お洒落指南

「男」お洒落指南

色気は細部の計算なくして生まれない。LEON連載コラムを再編集。着こなしの細部の攻め方を徹底解説。
ダンディズム―靴、鞄、眼鏡、酒… (光文社新書)

ダンディズム―靴、鞄、眼鏡、酒… (光文社新書)

ファッションに限らず、遊びや振る舞いについて体験をもとに語ってくれる。ダンディと認められるヒント集。
ダンディズム―栄光と悲惨 (中公文庫)

ダンディズム―栄光と悲惨 (中公文庫)

過去の「ダンディ」や「色気」はどういう価値観にもとづいていたのか。「歴史」に出会える1冊。
ジンメル・コレクション (ちくま学芸文庫)

ジンメル・コレクション (ちくま学芸文庫)

ダンディズムに社会学的見地からアプローチ。過去の叡智は余裕を生み、お子様に差をつける武器となる。
三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

これはLEONの原稿? と疑ってしまうほどウィットに富んだ文章教室。色気は文章からも漂わせられる。
恋愛論 (新潮文庫)

恋愛論 (新潮文庫)

情熱、肉体、趣味、虚栄の四つのカテゴリーに分けて論じた名著。色気にも様々あり、使い分けるべきかも。
フェラーリ (1) (CAR GRAPHIC選集)

フェラーリ (1) (CAR GRAPHIC選集)

イタリア生まれの色気ある商品は数々あれど、クルマでこれだけ際立つものはない! 眺めるだけで楽しい一冊。
性とスーツ―現代衣服が形づくられるまで

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スーツは単なるユニフォームではない。スーツがもたらす性の位置づけを知り、女性へのアピールを考えよう。
男の着物人生、始めませんか

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所詮スーツは西洋生まれ。「ここぞ」のパーティにはやはり着物。その姿には歴史の持つ男の色気が漂う。

どうですか。私などは、LEONはやっぱりLEONだな、とか感想を持ちます。特に三島由紀夫には失礼でしょう。一方で、スーツ萌えの女性などが少なくないのを見ると「性とスーツ」は読んでみたいという誘惑に駆られます。