今更、またもや日本語滅亡論についてです。
今回の日本語騒動で引き金となった梅田氏のエントリは最初にネット上で話題になって、そこから新聞広告でもキャンペーンが張られることになった。しかも、不用意な発言のおまけ付き。
でも今思い返して、梅田氏は新書や"総合誌"の記事で誰に書いてきたか? それは中堅以下の若手社会人を励まして新しい社会のエヴァンジェリストたるためでありつつ、一方では上澄みだけちょろっと知った風な口を利きたいオッサンらの興味をちくりと刺激して、ネットのトレンドを教えていたわけです。
そのオッサンというので目していたのがおそらく旧態依然としたマスコミで、お前らが変わらん限りネットは良くならねえんだよカスが、と言いたかったのではないかと、新潮に載ったインタビューを読んで思いました。
「議論の叩き台に」というその議論の主語は、その旧態依然としたマスコミ連中なのだと。
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というのが梅田氏の意見でした。これは水村氏の嫌味な主張である日本文学云々ではなくして、もう思いっきり自分のイイタイコトに引きつけた話でした。
日本ネット文化の発展を阻害するオッサンたちの議論の叩き台にしたい。
そのために、オッサン諸君は日本語が亡びるときを読んで言語ナショナリズムを自覚しておけ。
これが私の理解した梅田氏の問題意識でした。