そろそろ東大受験用ノートについてヒトコト言っておくか

最近、ドット入り罫線ノートというのがコクヨから発売されて、「東大合格生のノートの分析から生まれた…」ということで話題になっている。本郷の生協にもこのノートとともに東大合格生のノートはかならず美しいが平積みになっていた。
「ドット入り罫線」が一体何であるのかは合格してないとしても東大受験生でありさえすれば分かっているはずのことだ。いや、合格したらばさらによく分かっているだろう。というか「コクヨひでえな」(というのは言い過ぎかもしれないが)と思うはずである。高校生でも東大模試を受ける頃にはだんだんわかるだろう。

東大合格生のノートと、過去に集めた100人の高校生のノートを比較し、どういった工夫ができるのか、必死で考えました。そして、研究を重ねた結果、横罫に小さな「ドット」をあしらった「ドット入り罫線」に行き着きました。
開発ストーリー - ドット入り罫線シリーズ - コクヨ ステーショナリー

このように勿体つけて描写してあるけれど、それでは一体「ドット入り罫線」とは何か。それは、

二次試験の一部科目で使用される答案用紙

である。
具体的には文系では地歴(日本史・世界史・地理)、理系では理科の科目(物理・化学・生物・地学)の答案用紙である。それぞれの二次試験の会場で、問題用紙と答案用紙数枚がどさっと渡されるんじゃなかったか。そのときの答案用紙というのがドット入り罫線になっている。
予備校各社(駿台・河合・代ゼミ等)の東大専用模試でも、対応する各科目の答案用紙はドット入り罫線である。Z会東大対策コースの当該科目の添削用紙もこれだったのではないか。
で、どうしてこのドット入り罫線に東大受験生が馴染むようになるのかというと、東大受験対策を説く本に「本番に慣れるために模試の答案用紙を大量コピーして答案練習用に使え」のように書いてあるからである。確か新・受験技法―東大合格の極意〈2009年度版〉のような本じゃないかな。
合格者の中でも我流で合格する人たちは「えーそんなの知らないよー(笑)」というだろうけれど、それでも入学後、期末試験の答案用紙としてこのドット入り罫線がよく出てくる。ときどきメモ用紙として出たりもする。
そういう流れをよく知っている側からしてみると、「東大合格者200人分のノートを分析して研究を重ねた結果、ドット入り罫線ノートを開発しました」と言われても「節子それ開発ちゃう、解答用紙のパクリや」と言いたくなる人も出てくるのではないかと思ってしまう。
ではこのドット入り罫線で東大の解答練習になるか? そりゃあ、ある程度はなるだろう。でも実際の解答用紙の形式に慣れるという目的とは少しずれてしまう。実際の解答用紙はA3?両面のかなり大判である。しかしこのノートはB5である。しかも、A罫とB罫とあって、本番形式がどっちだか(どっちに近いのか)わからないのでどちらを選べばいいか分からない。
ちなみに東大入試の他科目の答案用紙は、英語・国語は専用のワクの作られたものだったような気がする。少なくとも数学は、問題ごとに大きさは異なるが、A4またはA3の白紙欄が与えられることになるはずである。
8年前のことだから私の記憶もあやふやで、間違っていたら申し訳ない。

追記

私とともに受験勉強をして東大に入った高校の同級生に上記の話をしてみた。模試の答案用紙を大量にコピーするのは高校で先生に頼み込んだのだと思う。「すんません東大受験対策なのでコピーさせてください!」と言って100枚だか200枚だか刷ってもらった。わら半紙だったと思う。その用紙を友人にも幾らか渡して、放課後に勉強していた。
彼は非常に細かく覚えていて「ドットの幅は6 mm」だという。だから数学の勉強でグラフを書く際はいつも3 mmを1単位とするようにしていたらしい。