海外渡航は諦めることになるだろう

海外渡航制度の決定について学振から何も連絡がないまま11月になった。
文科省は当初300億円として割り当てていた海外渡航制度の予算を80億円弱に大幅に減額する方向で新政権の財源に充てようとしているようだ。つまり、今年度の海外渡航は執行し、次年度以後は廃止または凍結しようということだと思う。
私はと言えば、もう一つの学振の件であるPDの申請は不採用であった。これは納得のいく事で、論文を積んで再度応募する、それ以外にない。DC1の年限は今年度で切れる。海外渡航は万が一受理されたとすれば、DC1の年限内で最低3ヶ月行かなくてはならない。1-3月である。そのためにはビザが出ないといけない。最初考えていたのは、short-term scholarというビザで、申請先機関はこれの受入機関でもあった。ただ、渡航が確定してからでないと書類が動かないということだった。仕方なく渡航申請の決を待っていたザマがこれである。
たとい受理されずとも自腹で行くという選択肢もあった。渡航は確定するわけだからビザはおりるだろう。進めて下さる方もあった。だが私は踏み切れなかった。来年の給料はない。……かどうかはわからなかったわけだが結局ないということに確定した。
ビザには1-2ヶ月を見積もるべし、と大使館のサイトにはあった。それから航空券を取って渡航となるとすれば2ヶ月は最低見なくては行けない。その2ヶ月が10月の末だった。
制度の存否を賭けて現場の科学者の声を新・与党に直接向けて下さった方々もある。本当にありがたい事だったと思う。
こういうかたちで渡航を諦めざるを得ない状態になったことが残念だ。いま進めている実験に専念しよう。