壁は突破した、

その先に漆黒の闇が続いていた。ぬめる岩床をひとあしひとあし確かめながら進む。何度も転びそうになって、なかなか進まない。光は見えない。手探りもいいところだ。ここさえ抜ければ、という点に確証などあったわけではない。
ただ進むことだけのために生かされているような気がする。