殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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息抜きの丸善

草臥れていた。夕方、丸の内まで出て丸善を訪った。いくつかの本を買おうと思っていたのと、たまには松丸でも眺めてみるかという気になったからである。
そもそも睡眠が短かった。2時に寝て6時に起きてラッシュを避けて二度寝せずに出てきた。それから作業をこなして、出たデータに音をあげたのが昼下がりだった。別の手は用意してある。しかし、とんと足が進まなかった。それで大学の書店に行ったり、ドトールでうとうとした。それでも気力が回復しない。それで気分転換に、六時頃、丸ノ内線で出掛けた。
松丸というのは、松岡正剛という評論家が監修した、丸善の一角である。松岡は企業向けに仕事術の講座をアウトソースしているようで、インターネット上の知名度は、SEOに特化したサイトである千夜千冊で確保している。要するに、検索エンジン技術時代の、看板だ。それが、ビジネスの中心である丸の内に、物質的な看板を置くようになったのが、この松丸本舗だ。たしかに通好みのセレクトも含んでいるかもしれない。行ってみればわかるけれど、それなりに名の通った話題について、それなりに成った本をひととおり流通している分だけ並べてみればこうなるよね、というもので、いまや大して食指を動かされもしない。むしろ、そのなかには在庫僅少本もそう頭数はいっているはずなのだけれど、それを動員するための出版業界に張り巡らされているらしい人脈のほうに、思いを馳せる。
本は通常書架で、あるものもあれば無いものもあった。三冊買って、本郷に戻ってきてドトールでヨーグルンを飲みながら読んだ。
気力は戻ったけれど、作業を始めるには遅くなりすぎた。データを少し見直して、やはり打ちひしがれて、帰った。