殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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私のいまの文献の管理法について

目次

はじめに

Mendeleyがとても人気です。EndNoteが定番です。あれこれの意見はある。そして、収束しない。もちろん収束しなくて何の問題もない。常にソフトウェアはアップデートされ、新しいソフトウェアが登場する下克上の戦国時代です。
でも最近、私は論文等の文献管理方法に関しては発想の転換があったんです。

  • 目的別ソフト(サービス)を分ける:ファイルの蓄積=検索化と、書誌クエリーの集積=自分が執筆する論文の引用文献として出力する
    • 蓄積=検索化はEvernote
      • 書誌情報は、あまり気にしない
    • クエリーの集積=公刊準備はFirefoxアドオンのZotero
      • ZoteroデータベースファイルはDropboxでマシン間共有

管理のブレイクダウン

私は結果として、ファイルはEVERNOTEに、書誌情報のハンドリングはFirefoxアドオンであるZoteroに、それぞれ分担させることにした。文献の管理を、ファイルデータベースと文献リストに分けることにしたわけである。
もちろん、EndNoteやMendeley, Papersなどの主要文献管理ソフトウェアは、書誌情報に紐付けたファイル管理をうたっているし、Zoteroもそれは同じである。
というわけでこんなのはどうだろうと最近考えている方法である。

Evernote: 貪欲な文字認識と検索

Evernoteは書誌情報管理ができない一方、世界レベルのPDF内・画像データ内貫通検索が他の追随を許しはしない。電子ファイルとして保存された論文の集合から検索して利用するワンストップのサービスとしてスゴイ級である。私は何千円だかを払って一年間のプレミアムアカウントを購入し、とても満足している。
ここに論文をバカスカいれていく。英語の活字だけでなく、英語のきれいめの手書きなら文字認識される。日本語の活字でもかなり精度はいい。
何がEndnoteやらmendeleyやらと違うかと言って、私が身を置いている分野はそんなにアップデートがクソ激しくはないから、つまり参照する文献が往々にして電子ファイルとして流通していない=図書館でコピーしてScansnapで読み込んだPDFを使うことがある。これらは文字認識している時間もないのでそのままうっちゃっておくことがザラで、でもこれをevernoteに放りこんでおくと勝手に文字認識しておいてくれる。鼻血でそう。ということでEvernoteバンザイである。

追記・Evernoteタグの付け方

Evernoteで論文を保管するときのタグに著者・出版年・雑誌名を入れる|Takashi Hamaji|note
こういうやりかたでうまく行っている。

Zotero: ファイル添付機能を捨象し、書誌情報に特化させる

ZoteroWebブラウザからワンタッチに追加できる(ブラウザのアドオンなのだから当然である)。友人が、Endnoteなどに類する非常に高機能な文献管理ソフトウェアを発表したのは知っているのだけれど、それがPubMed準拠であって、惜しむらくは私の分野はMEDではない――もっと博物学的な歴史を色濃く纏った分野だからPubMedに登録されない。私が著者に入っている4本の論文のうち2本はPubMedに入っていない。古い分野に至っては言うに及ばず、Web of scienceやらに入り込んで書誌情報だけ掻き集めてくるということがしたくなると、Zoteroは強いという印象がある。Amazonの商品ページも追加できる。ちょっと直す必要があったりするけど。
何が出したいかと言ってこの書誌情報のリストが出したい。論文を書くときにずらずらと書誌情報を並べるために集積したい。そのためには取り込みは楽であって欲しい。ファイルを入れておく必要はここにはないわけである。Zoteroはリストアップする機能はあるわけで、それを使っていけばいい。