博士論文の製本

博士論文の上製本をどこで行うか?
日本の大学で博士号を授与される学位論文は国立国会図書館に保存される。その際は永久保存を意図して上製本で提出することになっているらしい。
上製本は決して安くはない。製本屋に注文すると、一冊数千円かかる。しかも普通は上製本を複数冊準備する。上記の国立国会図書館のほか、所属する専攻の図書室、主査・副査、あとはそのほかお世話になった方々や自分用など、10冊程度製本することになるだろう。これが不意に出費となる。
製本作業のための納期も重要な要件である。納期が短ければ短いほど、ギリギリまで改稿する余裕があることになる。
あとはその他のオプションがあるだろう。表紙に金箔で入れる文字の融通や、仕上がった論文の配送サービスというものもある。
こうした要件を勘案し、自分で印刷した論文の束を製本屋に持ち込んで、上製本を依頼することになる。
東大院生が普段目にする製本サービスは生協まわりにあるものだろう。文房具を買いに行くといつも目にすることになる。前を通るたび「いつか自分もここでリッパな学位論文を製本するのだ」という壮大な夢を描く。
赤門の近くに、コピーインという、洋食屋Bambi隣の二階にある店がいいという噂を耳にした。確かに早めで安めだったので、そのまま入稿した。一冊4,000円。二冊以上注文するときは3,500円/冊。以後、十冊以上だと3,150円/冊というように割引がかかっていく。納期は標準で営業日換算の中4日ということだった。土日が定休である。水曜日午後に入稿して、翌週水曜午後の受け取りだった。金箔に関するオプションは私は特になかった。イタリックでも値段の上乗せはない。ここの金箔は金型で押し込まれたものではなく、フォントをペラッと乗せている感じで、摩擦でとれそうだから怖い、と言っている方もあった。
そのほかの選択肢として「日本文書」という店を、自分がコピーインに入稿したあとに聞いた。ここはコピーインよりも値段が2ー300円高い。そのかわり、仕上がりが早いようだ。そして金箔がここはしっかりと金型で押し込むので強固なのだそうだ。ただし、その金型が標準ではイタリックに対応しておらず、追加料金になるのだという。私は生物の学名がイタリックで論文題目に含まれるため、もしもここであれば追加料金を払うことになっただろう。逆にいえば、論文題目を設定する際にイタリックを使わないでもよい分野であれば日本文書は非常にスタンダードな選択肢であるということだ。
昨日かけたインバーPCRの結果を確認した。シグナルの如何によってはネストPCRや切り出し・精製の必要があった。シグナルが非常に微弱で、配列決定に供するに足りないならばネストPCRをしなくてはいけない。複数本の強いシグナルが一つのPCRアンプルで出ていたら切り出す必要がある。
シグナルが強くでているものは概ねシングルだった。含まれる新規配列の見込み鎖長はサンプルによって異なる。長そうなものは1キロ塩基、短いものは300塩基程度だ。
サンプルはPCR精製ののち配列決定に供した。ネストのために準備したプライマーも用いた。配列決定結果は明朝判明する。何が出てくるか。