殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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購入した本|ジョギングを始めて5ヶ月が経った

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語

「裸足ランニング」は、BORN TO RUNの実践とも言うべき、ベアフットランニングの指南である。基本的に裸足で走るトレーニングがステップ・バイ・ステップで紹介されている。
ランニングシューズに依存したヒールストライクを脱し、「ベアフットランニング」……ビブラム・ファイブフィンガーズであろうが、ワラーチ/ルナサンダルであろうが、ナイキフリーランであろうが、はたまた地下足袋であろうが……つまりは「足」の最も幅の広い部分、即ちフォアフットの、足指の付け根で着地して走るために必要なトレーニングは共通している。
力王 縫付たび ファイター 12枚コハゼ 黒 28.0cm F12

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私は今年正月から走り始めた。以下はその理由である:

  1. 30歳を目前として運動不足から来る様々な不具合を予防する
  2. 運動をすることは、知的活動をすすめるうえでメリットがある
    • 『脳を鍛えるには運動しかない!』という本もある。私は原書をKindleで読んだ
  3. たまたま現在住んでいる家の近くに、負荷としても景観としても非常にすぐれたジョギングコースがある

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

  • 作者: ジョン J.レイティ,エリックヘイガーマン,John J. Ratey,Eric Hagerman,野中香方子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2009/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー
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その過程で複数回故障もしている。初心者にありがちなことだ。
走り始めてすぐの1月に左膝内側を痛めた。
3月には右の土踏まず(アーチ)を痛めた。
故障の経験を経て、自分の経験則として以下のことを学んだ(※自己責任):

  • 誰でも走れるようになる
    • しかし誰もが最初から走れるわけではない
  • 地下足袋であろうがビブラムであろうが、軍足を履くといい
  • フォアフットは最初、ふくらはぎの筋肉痛が激しい
  • 走るという観点から見て、アシは骨・腱・筋・皮に分かれる
    • 腱は絶対に痛めてはいけない
    • いっぽう、筋肉痛は筋の破壊で筋力向上には必要不可欠である
    • 皮は水ぶくれしまくるが、だんだん強くなるらしい
      • でも軍足がいい
  • 村上春樹『走ることについて……』には "Pain is inevitable. Suffering is optional" とあり、もとは欧米の禅語らしく、おそらく「心頭滅却すれば云々」に近く解されもしている
    • しかし、こと、初心者が走り始めるという段階において、「痛む」という契機は決定的である
    • 痛みはセンサーである。負荷がかかり過ぎていることを教えてくれる。特に、腱を痛めると、4週間は走ることをやめなくてはならなくなる
    • 「痛みを感じた」ときに、きっちりとそこで負荷を下げる勇気を覚えることが、おそらく、ランナーとしての成熟のいち過程である
    • 従って、Pain is...には別な解釈を提唱したい。曲解ではあれ、走る現実には即している:
      • 「初心者が走り始めたとき、痛みは必ず出てくる」
      • 「そのときに、勇気を持って走る速度を落とす、歩くという選択をすることで、腱を痛めて苦しむという結果を防ぎなさい」
  • 最初はゆっくり走らないといけない
    • ゆっくり走るトレーニングはいくつかの呼称があるようで、Long Slow Distanceとかスロージョギングとかいわれる
    • 特にフォアフットはじめのころは速く走れない
    • はじめはキロ10分など、散歩しているひとたちよりも遅く走るという勇気が必要である
    • その段階を継続的に走って、100キロとか走ったら徐々に速度を上げるという工夫が必要だろう

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

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