昨日は底だったと思う

ものすごい失敗をした昨日から明けて、きょうはいつもより慎重に作業を進めた。
本当に昨日は、失敗を経験しながら、ああこれは底なんだと、朧げながらわかっていくような日だった。上向くかどうかは知れないが、出てきた課題を解消すること自体が鍵となっていくのが予めわかっているような失敗だった。
来週の火曜日には、こちらに来てからセミナーではじめての研究紹介をする。昨年度いっぱいと今年度前半は日本にいたけれど、ポスドクセミナーではスライドと口頭の双方とも英語ですることになっていたので、素材としてある程度利用できるだろう。
そこに日本にいたときは、1年半で離れる意向を予め伝えていた。すべての紙での配布資料は即座に複合機またはScansnapを用いてPDFにしてEvernoteに放り込んだ。「宵越しの『紙』は持たない」というのがスローガンだった。これは結果として非常によく機能した。どれだけ助かったかわからない。
こっちに来てから、ポータブルのScansnapを買おうかと考えていたのだが、研究所の複合機でやりくりすればいいかと考えた。
生物学のポスドクにとって海外に年単位で滞在することは全く珍しくない。実際、わたしの同期とその前後も、大半が世界のあちこちにいる。わたし自身、2年前にはサンディエゴに2ヶ月間滞在した経験がある。結果として、サンディエゴ滞在経験が、いまの生活を準備する段階で、事実上トラップになったのだけれど。
海外にいるということで何がいちばん素晴らしいか。そのサンディエゴ滞在中のことだ。ちょうど大きな意義を持つ論文がアクセプトになったことで、言語も違えば、外見も異なる、「わたしに全く似ていないひと」たちが、同じひとつの達成を互いに喜ぶということがあらためて新鮮だった。当時は大学院生で、いまわたしは博士号をもち、今度は自分がその「似ていないひと」の喜びに向けて牽引をするんだ、という憧れが強くあった。
社会保障番号が発行され、銀行がオンラインでアクセスできるようになった。