Kindle書籍の安売りは「いま」読みたくて読む時間もあるのでなければ買わないほうがいい

Kindleの書籍が週替りで安く売られるのでつい購入する人もあるのだろうと思われる。
安いから、という理由で買っておくのは経験上おすすめしない。
ひとつは、Kindleの素晴らしいところというのが、任意の読みたいときに品揃えがあれば買って即座に読めるというところにあるからである。
前にも書いているけれど、即読にまさる速読はないからである。気がノッて、いま読みたい!という時、関心が高まっているときに読むのが理解も深まりしかも速い。
これを技術と市場として実現しようというこころみがKindleだ。
ところが「いつか読むだろう」と買って積んでおくのはとてもよくない。埋もれて忘れさえする度合いもまたKindleでは多い。
紙束のものであれば積ん読の唯一の存在意義がある。絶版・品切対策である。
紙束の本は、「お金を稼げるようになってから買う」という戦略が無効だった。なぜなら数日で書店店頭から消えて品切絶版となることは日常茶飯事であり、「いま」買わなければ永久に巡り合えないことさえあったからである。
でもこれは書店と出版社の思うツボだ。
バカにされたもんじゃないか。
Kindleが絶版にならないというわけではなかろう、しかし、やむにやまれず絶版品切断裁という現状が強制される紙束どもとはおなじ状況であるはずがあるまい。
もしKindle書籍の安売りページを眺めて、「いま、読みたい! 読む時間もある! 読むぞ!」という本がなければ、回れ右するのがよろしい。

追記 2015/06/11

先日、例によってKindle本のセール (50%ポイント還元) があった。
上のように書きはしたものの、指針なので、ちょっと買ってしまったりもする。
そこで、修正めくが、次のようなことは許容してもいいかと思うようになった。

  1. 漫画のまとめ買い。要するに、通常の活字の書籍は、通読のハードルが自分にとっては高いので、積んでしまうと読めないようなことがでてくるからムダになる可能性がある。それで上では「読む時間がなければ買わない方がいい」と書いた。ただ、漫画にかぎっては、通読のハードルが格段に低いから、セールで買ってしまって積んでも、スキマ時間に読んでしまうことも肩のこらない気散じとして良い。また、漫画はとりわけかさばるので、電子版で持っておくうまみが大きい。
    • 具体的には、『キングダム』の未読部分(函谷関攻防戦以後)や、『大砲とスタンプ』既刊全4巻を一気に購入した。
  2. 既に紙で一度通読しているような本。前項で述べたのは漫画の通読のハードルの低さであったけれど、既読であれば順を追って読むという必要もまたなく、通読よりもいくぶんハードルの低い読み方である、拾い読みが理解をさらに高めてくれるはずである。この拾い読み、いつなんどき発生するか未知数なところがあって、そういう意味で電子版を確保しておくと、好きなときに取り出せることの恩恵がいっそう得られるだろう。また既にいちど読んでいるのでも、セールであるなら買いやすくもある。
    • 私はこのセールで「知的複眼思考法」を再読のために購入したりした。