ピペットマンのリバースモード

分子生物学実験でピペットマン(メカニカルピペッター)という器具を使う。
ペットボトルは500 mL、計量スプーンはその数百分の一のcc(=mL)程度のところ、ピペットマンは0.5 µLから1,000 µL程度の液体を精確にはかりとるために使用する。
このところ、96穴PCRプレートにマスターミックスを分注することがある。日本に居たときは連続分注器はふつうのピペットチップを使うものだったのが、いま駐在している研究室はどうも特殊な消耗品を使うようだ。これはかなわんと思い、リバースモードという手法の存在を知って、使ってみた。

バースモードでの分注操作では、ブロウアウトストロークを吸引時に使用します。液体の吸引時に、吐出したブロウアウト分のエアーと同量の液体が追加されます。このブロウアウト分の液体が、吐出時にチップ内壁に膜として残る液体を補正します。
「粘性の高いサンプルを精度よく分注するには?」エムエス機器|ピペット・ファミリー
(via ギルソン社 ピペットマンの正しい使い方とは - Togetter)

ピペットマンには第一ストップと第二ストップがある。アレである。フォワードモードであれば(粘性の低い)溶液を精確にはかりとるといえば第一ストップまで押下によって吸い込んだものを第二ストップまで押下して確実に吐出する。粘性の高い溶液(制限酵素やDNAポリメレースなどグリセロール)はどうしていたかというと吐出後ピペッティングしてチップ管壁から洗い出していた。これも教科書的な方法ではある。ただし連続分注などはできないことになる。
バースモードで96穴に分注していくと、フォワードモードの第二ストップまで押下したときにやりがちな気泡の混入を回避することができ都合が良い。
自分、恥ずかしながら、フォワードモードしか知らなかった。リバースモードを教わらなかったというのは言い訳にはならないだろうけれど、実際にそうだった。