殺シ屋鬼司令II

読書と研究について書いてきました。最近は万年筆で書く快感にひたっています。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

専門用語を使用するときは学術用語集が必須である

学術上の作法の基本のひとつはよく定義された一群のことばである術語を使用することである。また、ひとつの分野の中では語用にブレがあってもいけない。近接する分野ではブレが出てくるのは仕方のないことである。
この術語に親しむために、日本語と英語を対照する「学術用語集」が各分野で策定されて公刊されている。オンラインでも利用することができたが、それがhttp://sciterm.nii.ac.jpのように2013年6月27日現在、無期メンテナンス中に入っており、利用できないことは大きな損失である。

学術用語集 植物学編

学術用語集 植物学編

以前つまり大学院時代は研究室で輪読があった。英文の教科書・総説ときには原著論文を担当を決めて翻訳するというのがそのやり方であった。これは各研究室によってやり方が異なりそれぞれに理由がある。私の居た所の目するところは明確に

自分たちの分野の重要な文献を分担翻訳する機会のあった場合に、確実にその任を果たすことができること

であると先輩が教えてくれた。各人の勉強のためというよりもどちらかというとニンジャの修行のようなものであったわけだ。しかし、その作業は明確に各人の勉強のためにも結果として充分成立することに注意せねばならぬ。また、この作業は「翻訳」ではありつつも、日本語で各種の専門文献を執筆する際にも訓練となることは明らかであろう。
この輪読の作業の中で必携せよと言われたのが学術用語集である。術語を含む文章を確実に翻訳するためである。英辞郎は語彙は多くカバーしているし、必須でかつきわめて有用であることは間違いないけれど、術語のwobbleに対応できない。
今も原稿を日本語で執筆している最中である。オンライン学術用語集の欠失は実際大きな痛手である。
幸い、5月に日本に一時帰国した際に岩波の生物学辞典を一部求めて来、こっちまで持ってきたことで、これが実質的な学術用語集として機能する。

岩波 生物学辞典 第5版

岩波 生物学辞典 第5版

生物学辞典は以前の版はCD-ROMのものをレポートを書くために学部時代には多用した。早く新版も電子化してほしいものである。