殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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世界の日本のアニメ

時折書いているような気がするけど米国はストリーミングが充実していて、日本のアニメもそうして楽しめるものがある。
課金は少ししていて、新しい作品でも日本とのタイムラグもあまり大きくはない。日本放映から1週間で見えるものは多い。
先日も、今期スタートした寄生獣 (Parasyte) がCrunchyrollで見られるので楽しんでいた。岩明均の「ヒュン」というのが映像になる喜びというのを知った。
中国からの研究者と話すと、日本のアニメの話題が出る。
研究所にいる非常に優秀な中国人ポスドク(私より若いと思う)が研究所のリトリートで

戦闘力5

と書かれたTシャツを着ていた。おいおい、そいつぁ何かの間違いだ、あんたはゴミじゃない、その下の桁、たぶん「…30000」が後ろに書いてあるんだろう。
別の中国人からは、ちびまる子ちゃんスラムダンクの話題が出た。スラムダンクがたいそう好きで、母国の学生時代はバスケットボールに明け暮れたという。
あるいはスペイン人の同僚がいるが、スペインでも日本のアニメがよく見られていることは言っていたし、それは「るろうに剣心」の空耳MADや、せんだってのカタルーニャ独立運動の旗にドラゴンボールの悟空が描かれていることでも知っている人は知っているだろう。
そうしたアニメはしかし既に古典の域にあり、いまなお日本のアニメというのは質・量ともに相当なものがある。
さて翻ってみると私は中国やスペインの作品を知らないわけである。自分がそうした質・量の映像作品でまず思い浮かべるのはハリウッドの映画であり、それから、私自身はそれほどコミットしていないけれど、有名なところでは24のような米国のテレビドラマというのは日本でも広く見られていて、家族が観ていた。
美術史というのを考えた時、ルネッサンスの職人集団というのが出てくると思うが、ハリウッドや黒澤などの映画職人集団やアメリカのテレビドラマ制作システム、それから日本のアニメ業界というのはいずれ並び立って語られるのかもしれないなとは思っている。