初めての宝塚

ひょんなことからチケットを2枚手に入れ、人生で初めて宝塚の公演を観た。
西の方に出かけたのも久しぶりだ。

宝塚は熱心なファンの女性が多いということは前々から知っていた。
京都も、阪急の駅にはあちこちにポスターが貼ってある。いちど観てみたいという興味があった。
ただし、人気が高くてチケットが取りにくそうだと思っていた。劇場まで1時間半かかることもあって、楽に行けるわけではない。
そして、どの出し物が良いのか、わからない。ファンの方々は、「推し」のスターがいたり、「推し」の組があることで、「この人が出るから絶対観たい!」という強い「お気持ち」が発生して、劇場へとベルトコンベイヤーされるかもしれない。しかし、未だ経験と知識がない段階では、そうしたお気持ちに到っていない。

そういうところに華麗に舞い降りてきた「人の縁」である。藝術はかくもひとのわざである。ありがとうございます。

宝塚駅から劇場までの歩道を歩きながら、自分がもっと非日常な街を期待していたことに気がついた。しかし、門をくぐると熱気が強かった。
劇場のエントランスには、スターたちの名前を掲げた、ファンらしき女性たちが並んでいた。この人たちは、各スターへのフアンレターを受け取る人たちらしい。さまざまなしきたりがあるのだなと思った。

プログラムは、歌劇「凱旋門」、1時間半強の尺。30分の休憩をはさみ、レヴュウが1時間。午前11時から午後2時までの3時間である。
劇というのは生身の人間が出て動く。しかも、歌劇やレヴューともなれば、運動量はさらに倍加するので、スターの強さが凄い。そして、観ている方もかなりタフだ。
劇場にはカフェテリアやレストランがあるので、休憩の間に昼食する予約もあるようだった。

凱旋門」は、第二次世界大戦が始まる時のパリを舞台に、時代に翻弄される男女と人々を描くものである。辛い過去があり、未来は不透明で、それでも情熱が燃え上がる。
トップスターの魅力を最大に引き出すように演出されている。そして、メインキャラクター以外の街の人々も、さすがというべきか、練度がとても高い。だから、非常に心地よく物語に没入することができた。
続くレヴューはほぼずっとテンションが高い。私はここに来て長丁場に体力が崖っぷちだったが、頑張った。トップスターが花道をゆけば一階最前列の観客(ファン)が黄色い歓声を挙げる。あれが一体感なのだなあと思いながら二階席から見ていた。