手元に『風の歌を聴け』の文庫版がある。盆休みに実家から持ってきて今日読んだ。
昔のメモをひっくり返して確認すると、初めて読んだのは2002年3月であった。大学1年の終わりだ。
文庫本を背表紙の根本から開いたうえでその背表紙に正確に合わせてカバーを折り、しかもそれを背表紙に糊付けして貼らないと気が済まなかった時期がある。
手元の「風」は糊付けをしていない。ただし、三色ボールペンでのマーキングはしてある。齋藤孝メソッドだ。
三色ボールペンメソッドを採用したのがいつだったか思い出せず、単行本が出たのがいつか確認すると、2002/03刊行であった。すこし奇妙だ。ピンボールも羊もダンス・ダンス・ダンスも三色ボールペンしていない。
糊付けまでしてあるのはダンス・ダンス・ダンスだった。
2002年、確かに私は本を読むために試行錯誤をしていた。三色ボールペンはその中の最でもっとも恵みをくれたもので、一方で背表紙を折ることはその対極にあった。
時期 | 背表紙 | カバー | ボールペン | その他 |
A | 何もしない | 何もしない | 何もしない | - |
B | 開く | 折る | 何もしない | - |
C | 開く | 折る、貼る | 3色 | - |
D | 開く | なし | 3色 | - |
E | なし | なし | なし | 全てが嫌になり電子書籍へ |
風に引かれた三色ボールペンは多分後年にぱらぱらと読み直した時に引っ張ったものだろう。