40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEIC L&Rテストを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法 (扶桑社BOOKS)
- 作者: 春名久史
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2018/04/13
- メディア: Kindle版
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連休で台風に閉じ込められている人にこの本を紹介したい。
アプローチが正しい
- 教材を公式問題集に絞ること
- 日本語訳を読んですぐに英文を読み(リスニングであればさらにそのあとにパッセージ音声を聞く)解説があれば読むこと
- 翌日など間髪入れず復習すること
など、基本的に誰でも応用できる。
公式問題集はこれ
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
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公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: 大型本
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公式TOEIC Listening & Reading 問題集2
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: 大型本
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公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: 大型本
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公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: 大型本
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公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: 大型本
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手法が単純な場合、むしろその根幹にある思想が重要
シンプルなアプローチで、どういうことが大事なのか、本質を読み抜くことが必要だと思う。組み立て方が、やっぱり学校英語教程とは180度違う。真面目に学校勉強をやってきたひとほど、この手法に認知不協和をおぼえるかもしれない。脳ミソがバグるわけだ。
だからこそ、あえてメソッドのままを墨守することが近道になるはずだ。
著者の実体験がニート状態*1で時間が無尽蔵という筆者の特徴から、たしかに彼がそれをすごく短期間(5週間)で達成したことは印象的に思える。しかし、期間は実際今回ある程度割り引いて考えたほうがよさそうだ。
それよりも、アプローチを正しく読み込むべきだろう。
英語の勉強は、脊髄反射を鍛えることがアルファでありオメガなので、再読的な反復・復習が効くのは、むしろ明白だ。
日本語訳を読んでから英文を読むことも、「わかり」の身体感覚が根幹にあるから、英語が自分に結晶化していきやすいと思う。
特に「日本語→英語」の効能は、自分も米国にいるときに日本のアニメを英語字幕で見ることでいろいろと役に立つ表現を獲得したので納得があった。
先日、妻にこの方法を教えた。はじめは彼女は不承不承、精読のようにやっていたが、この本を再読してから、間髪入れず復習するようになって、イディオムなどの吸収が良くなったらしい。
公式問題集の衝撃
実はわたしは以前にもTOEIC勉強のエントリを書いたことがある。14年前だ。しかし、あるとき読み直して完全に時代遅れになっていることがわかって取り下げた。
それは、よくできた公式問題集が発行される前だったからだった。
現行の公式問題集は非常にデキが良い。各パッセージの日本語訳も、イディオムの解説も行き届いている。
そうした解説をすべて読み込むというのが「春名メソッド」の根幹だ。しゃぶりつくそうというわけだ。
そして、私の目からもその価値は十分にあると思う。なぜなら、TOEICのシチュエーションは英語圏の生活でほんとうに「ある」からだ。
TOEICと世界の「現実」
TOEIC教師とミステリ作家がコンビを組んで書いた、TOEIC世界にどっぷりひたりつつ相対化してメタに描く小説『不思議の国のグプタ』がある。
- 作者: ヒロ前田,清涼院流水
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2013/05/24
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「そんなに図書館がずっと工事中なわけがないだろう」
「そんなに飛行機が欠航するはずがないだろう」
「そんなに会議室が変更になるはずがないだろう」
日本でだけ暮らしてきたひとにはひょっとすると笑い話かもしれない。
ひとつ申し上げるとするなら、これらはすべて非常にしばしば生じる事象である。頻度としては高くないかもしれないが、決して非実在というわけではないものだ。
余談だがアメリカで暮らしはじめたときにいちばん激しく驚いたのは、道にバナナの皮が落ちていたことだ。あの、コメディーで登場人物が上から踏んづけてサマーソルトキックをキメる、あのバナナの皮である。
現実なのだ。
ともあれ、飛行機などはもう、ポピュラーさがぜんぜん違う。米国は飛行機がなければほとんど都市間の移動は現実的ではない。そして飛行機は気象状況に容易に左右される。欠航することも日常茶飯事だ。
そうした現実はTOEICの問題の世界の中にきわめて適切に反映されていると申し上げて差し支えない。
英語という言語での生活を送る上でもTOEICの勉強は決して無駄にはならないということをいいたい。様々な文書を読めるようになることは言うまでもない。
この連休でTOEICのこの効果絶大な英語勉強法を知って本質を読み取ったら、台風一過落ち着いてから、ただちに公式問題集を入手されるのがよい。