新生児期から当面の間続くイベントが、授乳だ。
授乳は、赤ちゃんに栄養を与えて成長させるという、長期的な意義だけではない。
短期的に、泣き叫ぶ赤ちゃんを黙らせる、カンフー映画で言えば、厨房での立ち回りの中での肉まんのような、短期的な意義を持っている。
そのハンドリングをいかに短時間で済ませるかというところに、おさなごを育てる親の精神的な安定を維持するカギが存在している。
このためにわれわれは電気ポットを導入した。ごく普通の電気ポットである。
これを購入してから一貫して「90℃保温設定」で使用している。
実際のミルク授乳の流れは、こうなる。
- 子供が泣く。
- 保護者が手を洗う。
- 粉ミルクを専用スプーンで計量する。
- 哺乳瓶に入れる。
- 熱湯90°Cを少量注ぐ(振ってもこぼれないように)
- 哺乳瓶を水平の円を描くように揺すって粉ミルクを溶かす。
- 規定の量まで熱湯90°Cを足す。
- 流水で人肌程度まで冷ます。
- 授乳する。
粉ミルクの調乳はとにかく気にしはじめると際限がない。
要するに、粉ミルクや哺乳瓶に万が一わずかに雑菌がいても、90℃の熱湯で調乳すれば当面の心配はない、という思想でおこなわれている。
ただし、90℃では、赤ちゃんにとって熱すぎる。だから、人肌近くまで流水で冷ます必要がある。
ここのプロセスをさらに時短するために、クリーンな冷水を準備するウォーターサーバーという重課金勢の発想もあるということを育児の先輩から頂いたが、当家ではそれは採用せずに今まで来ている。
調乳はしかし、作り置きができない、要事調製(事が必要となった時につくる)が必要でもある。
割高なパック入りや缶入りのミルクは別として、粉ミルクを作って冷蔵庫で置いておいて、必要な時に加温して与えるという事ができないという。
これは慣れるまでなかなか育児初心者にはストレスのかかる作業だった。
子供が生まれるまで、当家には、電気ポットがなかった。T-falの電気ケトルしかなかった。
電気ケトルも、沸騰させてから少し待てば、適切な90℃にまで冷めるので、そこで入れればなんとか入れられないことはない、という話があった。それで、当面は電気ケトルでこなしてみようという見立てを、実際の授乳イベント開始まではしていた。
いざ子供が産まれ、産後入院中の産院で妻が粉ミルクの授乳を実地に経験した話を聞いているうちに、これはそんな生やさしいものではないな、という印象が強くなってきた。
遅ればせながら、泣く、即、作る、の呼吸が必要である、と直観した。
例えば、保温設定温度のある電気ケトルのようなものも存在してはいるが、これは結局、魔法瓶構造になっていないので、ターゲット温度よりも下がったら加温することになり、すぐに使えない。やはり電気ポットの方がいいと思った。
それで、あわてて、家電量販店に電気ポットを買いに行った。
本来ならば、出産前に前もって買っておくべきだったと思う。その頃ちょうど時期が悪く、通販で購入してもすぐ届かない可能性があったので、わたしは実店舗に買いに行った。
さて、今は、誕生から1年が経過しているし、すでに新生児期のような頻度で授乳することもない。
結果、一杯抽出型のドリップコーヒーを飲むために重宝している。
当家では、母乳(私ではない)のためを考えたカフェインレスコーヒーにしているが、これはいつしかわたしも愛飲するようになった。
カフェインがすぎると、どうもわたしが翌朝に早朝覚醒してしまうような印象がある。厳密に影響を調べたわけではないのだが、ともかくこれでなんとかなっている。
この記事に関連して、哺乳瓶についても別に記事を作成しました。
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