殺シ屋鬼司令II

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「占い」とのつきあいかた

先週は母が我が家に泊まりに来て子供と遊んでくれたのだが、見送った新幹線の待合室でついていたテレビで占いの話題が出ていた。

www.nhk.or.jp

母に、占いってどうなんや、と聞かれた。

わたしは自分が占いについて知っていることと考えたことをそのまま話した。

占いは基本的に、誰が読んでも当てはまっていると思うように書かれている(バーナム効果)。

あらゆる占いがそうだ。それがまずベースラインとしてある。

そのうえで

  • 誌上の記事としてやるもの
  • 対面で術者がやるもの
  • 自分でやるもの

がある。

目次

雑誌やテレビ番組の星占い

雑誌に乗ってる星占いとかが典型的だけど、そういう場合はこれは「雑誌を買っている読者層」というかたちで、占われるひとがスクリーニングされている。

絞り込まれている。

たとえば朝のテレビ番組で星占いするならそれを見ている層が絞り込まれている。

20代で仕事に邁進する女性向けのファッション雑誌であればそういう女性の層である。そうしたかたちで、ターゲットの典型像がほぼ想像できる。

こうした層はそれぞれにありがちな事情をかかえている。

仕事であれば同僚上司や取引先、また進路といった共通の悩みが抽出できたりする。

あとはそうしたものにたいして言語化することで、バーナム効果を狙うことができると考えられる。

これは、例えば「厄年」や「風水」、「姓名判断」も本質的におなじなのだろうと思う。

というのは加齢というのは避けられない。そして、加齢の各局面ではかなり似通った疾病が発生することがある。

現代の言葉でいえば「ライフステージ」ということに相即する。

だから、かつてはそうした(当時のライフプランでの)ライフステージに備えるという意味合いがあっただろう。

風水にしても、詳細に明るくはないが、方角と生活上の感じ方というのは決して無関係ではない。

風水でなくても、西日の当たる部屋というのはいろいろと避けたいとよく言われる。

南向きの部屋は洗濯物がよく乾くから、清潔で健康な生活が維持しやすいイメージがある。

気持ちよく生活するために方角は重要な意味を持っていることが、こうした例からも伺えるから、風水にはそれなりに合理性はかつてはあっただろう、と想像している。

対面の占い

対面の場合は、占ってもらう人と術者が向き合って、発した言葉や言外の表情やしぐさなどから総合的にプロファイリングをしている。

犯罪捜査でのプロファイリングと同じだ。

そのうえで、バックグラウンドをスクリーニングして絞り込む。

そうして、その絞り込んだバックグラウンドなら該当しそうなことを教えるわけだ。

またこの対面ではそれだけではなく、ある程度カウンセリング的な意味合いも出てくる。

話すことそれ自体が癒やしとなるようなこともあるだろう。

そうした事情が想像できる。

ひとりでやる占いなら、素人が自分でやるなら解釈は勝手になるが、自分でやるものが訓練を積んだ時にどうなるかはわたしは経験がないのでわからない。

このように、占いはおしなべて、対象についてある程度プロファイリングしたりスクリーニングしたりしたうえで、バーナム効果を狙っていくものだろうと考えることができる。

そもそも占いを見るというのはなにか行動を起こすことに迷っていることが多いのだろうと思う。

だからあとは、問題ないことであれば背中を押すだけになる。

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