殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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くるくると舞い落ちる種子をみつけたらしい

昨日、日曜日の朝に、子供を連れて公園であそんでいた妻が、くるくるとプロペラのように回転しながら落ちる種子をみつけた。

妻が見つけたのは上の2つある大きいもので、わたしは見慣れない種子だった。

松ぼっくりの中に入っている種子かカエデがこうした旋回をしながら落下する。

しかし、見つかった場所の近くにはマツもカエデも無かった。

わたしは公園をぐるっとまわってカエデの種子を探すと、あった(写真右下)。

妻にそれをみせて、これら2種類のものがよく似た旋回をするのを一緒に見た。

そして妻は、大きい種子が、モミの木の下にたくさん落ちていて、モミの種子がまさにそうであることを画像検索から突き止めた。

モミやマツは針葉樹で裸子植物で、カエデは被子植物だから、かなり系統としては離れているわけで、これも収斂進化だなという話をしていた。

ただ、いま、このことを書きながら念の為に調べていたら、針葉樹の種子は種子で種鱗というが、カエデのほうは果実で翼果というようだ。

まず針葉樹は裸子植物で種子となる胚珠が剥き出しになっている。剥き出しになっているということはそれを覆う子房がなく、被子植物では子房が果実になることを考えればまつぼっくりは果実ではないわけだ。

カエデのほうは柄に2つ翼がついている。この翼が果実だ。

収斂とはいってもこれらの器官は起源を異にしている。起源が異なるが似たかたちになっている器官を「相似」だという。

こうした翼果や種鱗の旋回・滞空機構にまなんだ教材に、「カエデドローン」というキットがある。

以前作ってみたが、とても面白い教材である。旋回しながら滞空するというか、実際は旋回の動力をつかうので飛び上がるし、リモコンからの赤外線の指令手段の信号伝達まで含めて作ってみてめちゃくちゃ楽しかった。発売から結構時間が経ったものだが、まだ書店で見かけた。ぜひ一度作ってみてほしいと思う。