殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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等身大の自分をウェブで表現するよろこびにみちびく、いしかわゆき『書く習慣』

目次

駅の本屋でであったこの本はわたしがブログにもどるきっかけになった

この本は昨年のうちに、東京駅のなかの書店で立ち読みで出会っていました。著者はブログやライターをしているといいます。

現在のブログやライティングというのはどういう活動なのかな、という興味をもって手に取り、立ち読みをしました。

どちらかというと職業としてのライターに関する本というよりも、ブログの本来のすがただとわたしがおもっている、個人がじぶんを文章というかたちで表現しながら生き、ウェブという場を通じて人生をひろげていくことをすすめる本でした。

わたしは2000年代からながいあいだブログ(ウェブ日記)を開設していました。ただ、最近数年間はブログからかなりはなれていました。

でもこのとき立ち読みしたことがどこかこころにひっかかっていて、昨年末に、またブログをかいていこう、というきもちをあらたにしました。

ブログはどうにかこうにかきょうまで28日間つづけることができました。

そんな新年の2022年1月10日、この本のKindle版がでているのをみて、買いました。

気負わない等身大のじぶんを文章で表現していくいきかたをおしえてくれる

この本にどうわたしが勇気づけられたかというと、自分をフラットに、おおきくみせたりちいさくちぢこまったりせずに、表現することをまっすぐにうたいあげているからでした。

気負わないで書くことは、等身大の自分を表現することでもあります。

作家の結城浩さんがつねづね、いまのあなたにしかかけないことをかこう、とおっしゃっているのとつうじます。

たとえばわたしであれば、いま、研究者であるいっぽうで、本や映画がすきで、健康のためにからだをうごかすことをこころがけていて、そのうえで、子供を育てるという生活のなかにあります。

そうしてめにとまった、なにくれとはないことを、ひとつひとつ文章のかたちで表現するということからすこしはなれてしまっていた。

しかし、かこう、ときめてかきはじめると、おもったよりもいっぱいかくことがあった。とくに、育児のことは1年間だけでも無数にある。しかも、かいたぶんだけ、だれかのたすけになるのではないか、とかんがえると、すこしうれしい。

じつはネタ帳をWorkFlowyにつくっているのですが、ネタがきれるどころかへらなくてこまっています。これもまたよくない気がするのですが……


(WorkFlowyにこのリンクから登録すると紹介ボーナスがもらえます。わたしももらえます)

ウェブでの表現のいっぽう、手書き・紙のもつちからも重視している

もうひとつ印象にのこったのは、手書きでかきなぐることがもつ効用を紹介していることでした。

たとえば、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の「モーニング・ページ」が紹介されていたことは、わたし自身もおなじメソッドを活用していることから、よんでうれしくなりました。

thinkeroid.hateblo.jp

さいきんでは、アルファブロガー・フミコフミオさんの『神・文章術 圧倒的な世界観で多くの人を魅了する』という本も立ち読みでみたのですが、同様の「書き捨て」メソッドを採用していました。

書き捨てることはとてもすばらしいのですが、なかなか毎日やるということができていません。

ただ、最近も、すこし精神的にまいっているときはこの、手書きで書き出すことで、危機をのりきろうとしていたことがありました。

この手書きで書き出すということはかんたんですし、てもとの筆記用具ですぐにためしてみることができるので、おすすめです。

ブログをもっていたけれどはなれてしまっているというひとに

この本はわたしのように、かつてブログを書いていたけれどいつしかご無沙汰になってしまったというひとに、ブログの価値を再発見させてくれる本だと思います。

人生のステージが移行すると、またあらたなことが書けるようになっています。

また、ブログというものを敷居がたかいものとかんがえて、なかなかなじめなかった、というひとにも、意味のある本です。

ブログはとてもふところのひろい形式です。十人十色。ブログをかくひとのぶんだけのブログがあります。

これまで文章をかいて表現することなどかんがえたこともない、苦手意識がある、というひとにむけてこの本は書かれています。

そうした、人生のステージがかわったひとや、これまで表現からとおかったひとのことばには、まぎれもなくちからがある。そしてだれかがそれを必要としているかもしれない。そうしたことを、あらためてちからづよく主張する本です。

ぜひてにとってみてください。