殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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対等な関係と日本語の空気

日本人、あるいは日本語が「空気」に左右されやすいことは、しごく有名な話です。
本書は、単に「空気」を閉塞的なものとしてしりぞけるのではありません。「空気」に肯定的な意義をも認めながら、それでもなお閉塞性、つまり、一方向的な意見伝達を回避するために、どうやって日本語を用いればよいのかを探っています。
基本的には「敬語」を用いること、そしてある程度「饒舌」に語ることを薦めています。
敬語も饒舌も、立場のうえの対等、知識のうえの対等をそれぞれ意味しています。対等とは逃げ場です。余地です。余白です。