きのうのレセプションの時に出た冗談である。
私は目的の塩基配列を含むクローンを得るために、ゲノムライブラリをスクリーニングするという実験操作をいつもやっている、と話した。そこでふと、煩雑で気まぐれなスクリーニングが「えいっ」とできたらいいなと思った。
ライブラリの上で念じて、目を閉じて爪楊枝を突き立てたところのクローンが「当たり」である。ひらたくいうと「こっくりさん」に近い方法でスクリーニングできないか。
……当然出来ないのだが、もし出来たとして、そのときMethodとしてどう書けばいいのか、ということを考え、思いついた。それがRandom-exhaustive methodである。
つまり、解釈としては「総当たりで出るまで全部やるつもりでいて、ランダムにひとつやったら、幸運にも当たった」という精神だ。