一昨年シン・エヴァンゲリオンが公開されて新劇場版シリーズが完結した。
エヴァはわたしが中学校のときに放映がはじまったので、リアル「中二病」とともにあった。というより、じぶんの自意識そのものがエヴァでできたといっていい。エヴァのひとつひとつのモチーフがじぶnの世界をかたち作ってしまっている。
2020年に私も子供を授かった。その子供にとって、1995年にテレビ放映がスタートしたエヴァとは、どういう時代の存在なのだろうか、ということを考えることがあった。
この問題を自分視点に変換するために必要な補助線は、自分が生まれた歳から25年前に公開された映画というのは何か? ということだ。
1982年生まれのわたしにとっては、1957年である。
この年のアメリカ映画に「戦場にかける橋」というのがある。
そしてハンフリー・ボガートが亡くなっている。
1956年に目を移すと、「蜘蛛巣城」が公開されている。
そんな事を言ったら、私の子供にとって私が生まれた年というのは、私が生まれた年からすると戦中になるのだ。