風呂で読む本について

寝る前に風呂に入るようになったというのは以前書いたと思う。
なみなみと張った熱めの湯に浸かったら、あがって、即、寝間着をつけて布団に入る。
湯に浸かっているとき手持ちぶさたなので、本をぱらぱらとめくり通すことにしている。最初から最後まで目を通す。しかし、本の選定が難しい。
腕は両手首から先だけを水上に出して、右手でホールドしながら左手でめくっていく。このとき文庫では表紙がヤワすぎ掌も大きいのでホールドしきれない。だから適度に大きくないといけない。四六判がちょうど良い。
それで最初の日は17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義にしてみた。講義録と言うことでぶらぶら読むのに良いかと思ったのである。でもキツかった。厚すぎた。
次の日は外国語で発想するための日本語レッスンだった。是はちょうど良かった。内容としては続き物で、外国語を身につけるための日本語レッスンの実践篇といった構成だった。それが頭に入っていたし、演習問題も入っているので、読むとなれば分量は少ないことになる。
おとといは臨床瑣談だった。140頁ぐらいで薄いからちょうどいいだろうと思って風呂に持ち込んだのだが、これがまずかった。面白い。自分は古い時代のインターンを経験しているので一通りのことはやってきた、摘便もした、医者も患者も鼻をごしごしこすっているから黄色ブドウ球菌の院内感染がおこる、だから鼻の穴にメンソレータムを塗れ、等。そして、丸山ワクチンについての私見は、この本のいちばんの目玉である。こういうのが目に付いてしまうと、流し読みにならないで、通常の読書が始まってしまう。すっかりのぼせてしまった。
きょうはドイツ参謀本部―その栄光と終焉だった。戦争勉強会の関連書籍からすると到底時代遅れの通俗書だ。それでも復習の足しにはなるかと思い、目を通した。これも危険なレベルで、やっぱりちょっと読書になってしまって、危なかった。