新しい土地で生活を始めることは続発するトラブルとの遭遇を意味する。
そもそも新しい土地に移るということで、それまでに持っていた生活の場面場面に対して漠然と持っていた「予期」のセットが必然的に無効になる。突如としてではない。移るということは既にその時点で折込み済みだった。そのうえで、何が起きても変じゃない、という、一種の「地獄の釜の蓋が開く」状態に移行する。
今回入居することになったアパートは職住近接という点では大変良い。家を出て7分でデスクに到達する。敷地が隣である。もう最高すぎる。生涯で一番職住が近い。
前職は平塚市から後楽園までドアトゥドアで2時間だった。今から考えるまでもなくやっているときから頭がおかしいと思ったが、それもまたひとつの人生の局面だった。ただ、その2時間のうち1時間が平塚駅から東京駅までの東海道線のほぼ確実に座れる黄金の時間で、この間に勉強したことで電験三種に合格できたことも事実である。
ただ今回のアパートには問題が発生した。
というか多少の問題が発生しても個人的には忍従したりなんとかひとりで解消法を探したりしてきた。ひととコミュニケーションして問題を解決するということの、コミュニケーションに対して予期されるコストが、自分のなかで、問題解決に向けて調査・試行錯誤することに対して予期しているコストを上回って見積もっている部分がある。簡単に言うと他人と話すのが面倒くさいということである。
自分一人で生きているならそういうことでいいのだけれど、幸か不幸か、ひとりでいきているわけではない。
まず一緒に暮らしている家族があり、またこっちで生活することをよしとしてくれた上司があるが、この方面がわたしを強くencourageしてくれる。ほっといてくれない。
アパートに足を踏み入れたコンマ1秒後から、次々に問題が発覚してリストは伸びに伸びた。
メンテナンスガイに来てもらって指示を忘れさせないようにするため、それぞれの箇所にポストイットを付してから写真を撮っていったのだが、そのうち、入居時から電球が切れていた洗面所の鏡の上には「DEAD FROM THE BEGINNING」と書いて貼って、その図が巧まずして、なにかラウド系のCDアルバムのジャケット写真に見えたので、セットリストが以下である。
- NOT PROFESSIONAL CLEAN
- STINKS
- DEAD FROM THE BEGINNING(表題曲)
- GUIDE RAIL BROKEN
- COLLIDES WITH OVEN BAR
- PREVENTS BOTTOM LEFT DRAWER TO OPEN
- OIL DIRTY
- NO BLIND
- NO MICROWAVE
- PIECES MISSING
- DETERGENT CUP HOLDER BROKEN
- FLUFFS LEFT
- NO RESPONSE, MIRROR-LIGHT AND FAN TURNED ON (NO CEILING LIGHT SWITCH)
- NO TABS
- SHELVES BROKEN INSIDE
- BROKEN
- NOT WORKING FOR CEILING FAN-LIGHT
- STRING FALLS
- STEPS LEFT
- ATTIC HOLE NOT CLOSED
- MESSY
ちなみにDEAD FROM THE BEGINNINGってアルバムがないものだろうかと念の為に検索したら果たしてあったのだが、とりたてて聞く価値も感じないクオリティの盤だったためそっと忘れることにした。
一曲目、二曲目、三曲目は表題曲 pic.twitter.com/k7nZ2uhW37
— 浜地 貴志 (@hamajit) 2023年1月2日
5-9曲目 pic.twitter.com/oyijbZz4X4
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10-13曲目 pic.twitter.com/z0DhmgzEz2
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14-18曲目 pic.twitter.com/43hRJHKXr9
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19-22曲目 pic.twitter.com/mGR4Wh0MOG
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