殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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Wordを活用した論文作成:文献リスト・図表番号とクロスリファレンス

みなさん!

論文、書いてますか?

原稿は、いちど書き上げたあと、かならず何度も推敲することになります。

文献の引用の仕方も雑誌ごとに異なります。Hamaji et al 2008のように、著者+出版年と引用するのであれば、推敲時に問題が出ることはないでしょう。時に、同じ年に同じ著者表記となる論文が複数存在する場合は、2007a, 2007b...とアルファベットで区別することもあります。

問題は、

  • 本文での引用順にナンバリングして文献をリストし
  • その文献を以後引用する時は同じ番号を振る

という場合です。

これまでに執筆した論文はどれも「著者+出版年」の引用スタイルでした。一方、最近受理された論文は、雑誌がPLoS ONEなのですが、これはナンバリングになっています。推敲の過程で文献を途中1つ足すと、以後の番号を全部振り直さないといけない。

すごく、すごく、推敲の意欲を削がれます。

まったく同じことが、図表の番号(Figure XX, Table XY)にも言えます。

最近、推敲している途中で、Wordで学術論文を書く人必見のウェブサイトご紹介 - カフェパウゼをあなたとを読み、相互参照(クロスリファレンス)機能の存在を知りました。ほとんど叫んでいました。必ず知っておくべき機能です。

WindowsのWord 2007をお使いの方は、これを参考にしてください。

Word:mac 2011での挿入方法

私が用いたのは、Mac OS X版であるWord:mac 2011でしたから、メニューから

「挿入」→「クロス リファレンス…」

がそれです。

上記京大のサイトでは文学部向けということもあり「脚注」の相互参照が例示されていますが、生物学の論文では、原稿の末尾にリストアップする「後注」が多いでしょう。
後注は、原稿の末尾に、箇条書きの「段落番号」つきで文献リストを作成しておいて、「クロスリファレンス」ウィンドウの中で

参照する項目:番号付きの項目
クロス リファレンスの文字列:段落番号

と選択して「挿入」するだけです。

番号を振り直すには、挿入部位を選択して「フィールドの更新」

リストの番号が変わった時には「フィールドの更新」をする必要があります。
「フィールドの更新」のショートカットキーは、京大の解説ページのWord 2007 (Windows)ではF9ですが、Word:mac 2011では

Option+Shift+Command+U

というキーになっていますのでご注意ください。

残念なお知らせ

Apple iWork Pagesには相互参照/クロスリファレンス機能がない模様です。