実をいうと東京から逃げてきました。
真紅に染まる灼熱の東京は寂しいだけだからです。住所は埼玉県です。
いま実家に誰もいません。母も祖母もいません。祖母は隣の老人保健施設に長いこといます。会いに行こうと思っています。その前のバス停は「保健施設XXX」といって、そのままの名前になっています。「保健施設」が「保健」のための施設とすると、何かを感じます。
誰に会うことも目的とはしていません。適当にフラフラとしています。自転車がパンクしているので駅でミスドかドトールにでも入ろうと思ってもバスに乗らなくてはならず面倒です。地元の人々が守り立てる気がないので本屋が腑抜けてしまってつまらなくなりました。
ギリシア・ローマ神話はすこぶる面白いけれども、一話一話が短いので集中し続けられません。新教養主義宣言を読み返しました。柿の種とチョコレートとおにぎりを頬張っています。寝転んでいたら母から電話があって、干してある布団を取り込むように言われました。