殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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政権交代はちっぽけな大学院生の行く先も左右することになるか

昨日は選挙に行った。
或る側面で寝言を吐いている党には入れなかった。それを寝言だと、極マイナーに書いてはいた。あまりおおっぴらにはしなかった。財源云々の話を見て、ネットでは到底真っ当な議論は期待できなかった。
Political compassで私は、政治的には僅かにリバタリアン、経済的には「厚い介入」(Left)でも「自由放任」(Right)でもなく中道となる。

今回の選挙で私はいくつかの指針を置いた。

  1. liberal(英語の意味での)をマスクし
  2. マスコミをmuteし
  3. 宗教を排除し
  4. 残った候補の合理性を吟味する。

結果、合理的かどうか以前に、キャンペーンでは完全にコケていた。

優秀若手研究者海外派遣事業の公募について−日本学術振興会への応募

七月末に、若手海外派遣事業に関する公募が出て、気にはなっていたものの、最終的に出願を決めたのが八月頭、代々木オリセンであった国際学会でモチベーションが上がって海外経験を求める心が急激に高まった。指導教員に相談の上、何かとつながりのあった米国サンディエゴの研究室に打診して即座にOKをいただいて2-3日で書類を作った。
同じ補正予算でついた2,700億円の陰であまり目立たなかったが、年間数百人を派遣するというトンでもなく太っ腹な事業だった。
向こうで実験するためのコンストラクトも作らなければ、いま進めている実験も一段落しなければ、ビザもとらなければ、引継もしなければ、ああ……と思っていた。段取りの悪い自分がそこにいた。
「用意周到」ということを考えていたのはこの流れだ。ミッション・インポッシブルとか、伊坂幸太郎の作品やルパン3世のようなピカレスクものでは、誰もかれも周到な準備のうえに計画を遂行する。そういった姿勢こそかっこいいと思う。省みて我が身の不甲斐なさよ。たとえ地球が消えるようなことがあっても留学を実行できる、そんな計画を立てられたら。
そう思っていたのが今日の昼だ。

補正予算の執行停止

大勝利を収めた民主党は、これまで自民党が打ち出した補正予算の一部執行停止を表明した。これを知ったのが今日の午後だ。

166 :Nanashi_et_al.:2009/08/31(月) 06:57:59
「主な執行停止対象は、官公庁施設整備費(2兆9000億円)や「国営漫画喫茶」と批判されたメディア芸術総合センター(117億円)といった公共事業のほか、「緊急人材育成・就職支援基金」など46基金への計4兆3700億円の支出。」

その「46基金」の内訳
http://www.dpj.or.jp/news/files/kikin-list.pdf

「若手海外派遣事業」はビンゴ
学振・科研費総合スレ part 33

つまり削除対象の「ハコモノ」としてリストアップされているというわけだ。
呆然とした。
そうして、いろいろ考えた。私は果たして、海外派遣制度なしに、行けるのかと。ちょっとプラス16万ナシでDC1の19万ポッキリではでは、それはむずかしい。PDの30万だったらいざ知らず。
そういうわけで、現時点で最終的な結論は出ていないものの、海外渡航の可能性はほとんど無くなったとみている。