殺シ屋鬼司令II

読書と研究について書いてきました。最近は万年筆で書く快感にひたっています。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

英単語カードの作り方

英語を勉強する方法については諸説あって多士済々百家争鳴と言った様相を呈しています。
ざっと思いつく方法を挙げてみましょう。

  • 長文暗記(シュリーマン、野口「「超」勉強法」、基礎英文問題精講、速読英単語など)
  • 短文暗記(DUO、桐原英頻など)
  • 単語カード/単語帳(試験に出る英単語、後述のTOEFL大戦略3800語など)
  • 単語は覚えない。推測/多読
  • 単語分解(由来・語根など)
  • 英文和訳
  • 英作文
  • シャドーイング
  • ディクテーション

それで、いろいろなひとがこのうちのどれかを取り上げて「これ!」というわけです。「あれはダメ!」とかも言ったりします。
ズバリ言いますけど、フツーは全部やりますよ。私自身、全部やりました。そしてどれもとても効果がありました。当然、試行錯誤しました。そして自分なりにアレンジしていったわけです。英語の勉強はマジで面白かった。英単語を覚えるたびに、文章を読むのにかかる苦労が目に見えて減っていくのとかは最高でした。
私の英単語に関する思いは単語を覚えるときじぶんの感覚をだいじにする - 殺シ屋鬼司令で既に説明しました。以下に述べるのはそこで説明した考えかたを実践するための手引きと思ってください。

英語が目に見えて上達するときそこには英単語の暗記があった

前に書いた文章を引用します。

  1. 自分では満足するレベルまで達したと思っている英語と、他の言語(スペイン語や古文など)との間にある決定的な差は何だったか? それは音読の多寡よりも、意識的にまとまった量の単語を覚えたかどうかであった。英語学習の過程において、私は、まず高校1年の夏休みに1500語を覚え(させられ)、また大学院1年の夏から秋にかけて、さらに2000語を覚えた。
  2. その方法論として「単語カード」という、非常に古典的な方法が有効であることを、改めて、身をもって感じた。単語の暗記というのはある意味で情事、すなわち異性と懇ろになることに似ている。たとえば、異性と、日常生活の中で出逢うこともあれば、出逢いそのものを目的とした合コンのようなものを通じて知り合うこともあるだろう。出逢いの発端は何でもいいのである。重要なことは、その後、心を込めてメールや電話や手紙などで連絡をとり続けることである。「仲良くなった、仲良くなった」と、「ある種の幸せな気分」に浸っているのは構わない。しかしそれはあくまで妄想である。それと同じように、単語も、「覚えた、覚えた」と思いこまず、こまめに復習を続けることが肝要である。

語学に必要なもの - 殺シ屋鬼司令

大学院1年の時に作ったという単語カード2000枚はこのラックの中に入っています。

いわゆる5x3カードです。1つの抽斗の中に1000枚入り、2段が埋まっています。

残念なのは、このラックが非常に高価で、ひとつの抽斗が3000円となっています。驚くべきことにこれに類する商品が当時ほとんど見当たらなくて、仕方なく3個9000円で、大学生協に注文した覚えがあります。

単語カードの実際

私の英単語カードの作り方を公開します。

  • おもて
    • 単語でもコロケーションでも短文でも。英語だけ。
    • 例には書いてないけれど、いちばん強勢のアクセントになる母音の上にテン(’)を打つ
  • うら
    • 品詞を書く
    • 覚えなければいけない語義を書く
      • 英和と英英どちらか、という選択肢はナンセンスである。本来はどちらも参照する。単語カードを作る目標は「その単語を見た時、自分のアタマの中にどんなイメージが浮かぶか」に照準しなければいけない。
      • 複数あってもよい。というより複数あるのが単語で、それを一挙に引き受けた鵺のような、七英雄のようなものとして英単語を捉える。これについては単語を覚えるときじぶんの感覚をだいじにする - 殺シ屋鬼司令で詳述した
    • 例文を書く
      • ここでも英和・英英を両方とも参照する。いい文章が無ければ「英和活用大辞典」がたいていの電子辞書に入っているので利用する。電子辞書であればジャンプ機能で英和活用大辞典を呼び出せるので便利である。*1

これを毎日毎日50-100枚ぐらいずつ作って覚えました。5回思い出せた単語から、「記憶済」として箱の奥のほうに入れていくわけです。

*1:ここだけ少し敵対的に書くと、冊子体と電子辞書を対立させて電子辞書を貶める人は本当の学習者とは言えぬ。電子辞書を使い始めて7年になろうとする浜地貴志が思い出に残るはじめての機種や迫害の経験を自由闊達に語る - 殺シ屋鬼司令で書いたように、私は10年来の電子辞書利用者・信者である。フェティシズムの対象としての辞書については、新解4/Webster3/岩波英和辞典/熟語本位英和中辞典を並べてニヤニヤしている立場としては一切否定できる身分ではないが、学習のツールとしての辞書は第一には使われなくてはいけない、到達されなくてはいけない、携帯されなくてはいけない。もちろんLDOCEあたりを常時携行する、それはよい心がけだと思うけれど、さすがにジーニアス大英和とリーダーズと英和活用大辞典を持ち歩くためにはキャリーカートが必要になるし、喫茶店で開こうにも邪魔である。コーヒーこぼすなよ。