殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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天才のそだてかた

天才の育て方を書いた本を探そうとしている。いや、一般的な幼児に天才的な能力を植え付ける/引き出す育て方のほうではなくて「明らかに天才であることがわかっている子供にどう接すれば、その子供が不幸を感じないのか」ということを読みたい。
友人夫妻には2人の娘がいて、その上のほうはもうすぐ5歳になるけれど明らかに天才だなということで、他の友人たちとも意見が一致している。その天才というのが、たとえば絶対音感のようなものであればシンプルなのだが、そうではないらしく、少なくとも周囲の人間たちが認識しているのはその子の洞察や思考といった点の鋭さである。
あとはその親たちとは私は学部時代に知り合ったし、東大→天才でも天才→東大でもないのは当然のことでありつつ、やはり一定数の天才はいる。その夫妻については、本人たちはあれこれ言うだろうが、平たく言ってどちらも天才なのだろう。
天才たちの子供が天才であるかどうかは何も保証がない。ただし、もし天才の子供が天才になるのだとしたら何らかの対策があってしかるべきである。
上で、求める書籍のクライテリアを「その子供が不幸を感じない」というところに設定した。しかしその前に、「ストレスを感じない」と思いつき、書こうとした。それを撤回したのは、天才は日々ストレスを感じるものだからである。そのストレスへの自分なりの対処の中に天才の天才性が発露していく。
だから幼児期における天才は

  1. ストレスを感じたときに、そのストレスを自傷に結びつけるようなことがなく*1
  2. なおかつ天才性は十全に発揮される

ように育てないといけない。このやり方を書いた本が読みたい。
「天才」の育て方 (講談社現代新書)という本もあるようだが、これはむしろ一般の幼児を対象にしたものではないかと未読の現段階では思う。
求める将来像というのは

  • 自分の成長した環境を絶対化も卑下もせずにすなおに感謝し、抑圧も自慢もしない
  • 自分の好きな方向を認め、信じて、突っ走っていく
  • 否定されても否定されても常に別ルートからの挑戦をやめない生産性

こういう天才に育てばいいかな。

*1:これは、或る精神科医が語ったという治療「終了」のクライテリア、すなわち「本人およびまわりの人間に物理的な危害を加えない状態にすること」を念頭に置いている。