体重計の年齢設定を34歳に変えようと「設定」ボタンを押してみたが、劣化しているのか、何度押しても、連打しても変わらなかった。変わるべき時にまた変わるだろう。
3月末に帰国して92キロだった体重は、5月9日から9月某日まで毎日続けたジョギングで10キロ弱減った。就職活動のため、10年前の修士新卒のときにあつらえたスーツをふたたび着ることができるようになった。
きょう、ふと、私はどこへ流されていくのだろう、と思った。この流れはどこにつながっているのだろう。
暑さでやられるような気温でもなく、学会のシーズンも過ぎ、論文の執筆(複数本)と実験をかかえている程度に落ち着いたところで、このテーマをやっていていいのか、なりわいしていていいのか、自省したくなったということだ。
キャンパス内を自転車でゆけば銀杏が降り注いだ。
数ヶ月前、高校時代の恩師が「日本に戻ったらしいじゃないか」と突然電話をかけてきたことがあり、その時に「どこかにもぐりこむしかないねえ」と言われたのを思い出した。
たしかに、そこに照準するのは実際的だ。それすら到達できるかどうかすら定かではないとはいえ。