殺シ屋鬼司令II

読書と研究について書いてきました。最近は万年筆で書く快感にひたっています。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

分類学の基本書『種を記載する』が増刷され入手&復刊と投票へのお礼

種を記載する 生物学者のための実際的な分類手順

種を記載する 生物学者のための実際的な分類手順


今年、年明けにkamefujiハカセが1本の記事を書いた。
kamefuji-lab.seesaa.net


この本は、生物分類学で論文を書く方法論をまとめた本だ。私は分類学者ではないが、分類学をやる研究室に所属していたから、その現場を門前の小僧で知っている。その分類学を身につけるガイドとして重要な本が『種を記載する』だが、10年ほど前に出版された後しばらくして、ずっと入手困難な状態が続いていた。ここ2-3年は、アマゾンの中古価格も80,000円のような法外なプレミアムのついた価格であった。

本書は統合困難な分類学者たちが孤立無援の未開の最前線で生き抜くためのサバイバルスキルを教示するものだ。分類学の「実践」についてのこれ以上ない最高の解説書である本書は、今すぐに復刊されるべきものであることを強く強く主張するものである。
『種を記載する:生物学者のための実際的な分類手順』は何故絶版になってはならないのかを力説する: かめふじハカセの本草学研究室

私はkamefujiのブログ記事を読んで、復刊リクエストをしようと思った。復刊リクエストは「復刊ドットコム」でできるということを知っていたから、ただちにそこにエントリを立てた。

www.fukkan.com

ありがたいことにTwitter経由を含めこれに賛同する方から144票もの投票をいただいた。3日間で50票、4日間で100票も入った。これはすごいことだ。

それから、7ヶ月以上、何の動きもなかった。

8月も終わり頃になって、Twitterで、『種を記載する』が増刷されたという情報があった。最初は、hontoで入手可能であり、丸善ジュンク堂で買えたようだ。各地の在庫状況を見ていたが、主だった店舗に比較的広く配本されたようだったが、それもかなりすみやかに売れていったようだった。

www.araishoin.jp

本書は長らく品切れになっていましたが、2020年7月末に増刷しました。
新井書院ホームページ

私は大学生協にオンライン注文したが、どういうわけかそちらには配本がうまくいかなかったのか、キャンセルとなった。

やがてAmazonで注文可能になった。それで私は注文した。買えた。

種を記載する 生物学者のための実際的な分類手順

種を記載する 生物学者のための実際的な分類手順

在庫状況は流動的だ。8,580円の税込定価を確認して、購入するのが良いだろうと思う。

この状況変化に、私が1月1日に復刊リクエストを募ったことが影響したか? それは、公式に明言はされていないし、わからない。純然にTwitter等の動きを見て経営の状況判断がなされたという可能性ももちろんある。

ただ、私としては、リクエストに賛同してくれた多くの皆様と、それに陰にか陽にか呼応して状況判断をしていただいた版元・新井書院への感謝をここで述べたいと思う。

ありがとうございます。