殺シ屋鬼司令II

世界一物騒な題名の育児ブログです。読書と研究について書いてきました。このあいだまで万年筆で書く快感にひたっていました。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

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力技とChatGPTとコードインタープリターと

水曜日の昼下がりはボスと定期1 on 1ディスカッションの時間が設定されている。ボスが「実は最近こういうことを考えているんだが……」という話を持ち出してきた。ヤバい話だ。実は自分も「この流れでここまで来てるが、俺が知りたいのはこういうことなんだよな」ということをまさに考えていたので、ニヤニヤしながら「オーケイ、オーケイ」と請け、「ところでこういうconcernはどう考えますかね?」「ああ……それは……」とひとしきり盛り上がった。ひとことで言えば力技だ。それをやるのは自分だが、いろいろと知らなかった仕組み(グラント)も知った。自分の企みとしてではないが、ボスとヴィジョンを共有しているというのは重要なことだと思う。

ChatGPTはもはや作業に不可欠になっている。私はプログラムが書ける人間だと自分を思っていない。どちらかというとGoogleで類似のスクリプトを検索して自分用にあてはめるということをもっぱらとしてきた。そういう人間にとってChatGPTは大変好都合だ。こうこうこういうスクリプトを書いてほしいというとスルスルと書いてくれる。ありがたい。ボスはときどき「それ必要あるか……?」というプロットを要求してくるのだが、必要か必要でないかという意味では必要ないのかも知れないが、何を表しているか理解するための中途段階のプロットとして確かにわかるようになるということはある。ただ自分自身では必要性がはっきりしないし、往々にしてそういうプロットというのは論文には出てこない。パブリケーションとして必要だと思われていないからだ。そのため描き方もわからないし、だからスクリプトもオープンになってない。誰も描いていないからである。要らないんじゃないかと思うんですがとボスに誤魔化そうとしてもやっぱり強硬に要求してくる。仕方ないのでChatGPTに「こういうプロットが描きたい」と投げると「Certainly!」と二つ返事で秒でスクリプトが出てきた。もっとも、それ自体はちょっと自分が意図したものではなかったので何回か行き来して1-2時間ぐらいでやっとボスに要求されたものが描けた。それを見せるとニコニコしながら「よっしゃ次の段階に進むぜ」ということになった。進むことは何よりも尊い。ChatGPTにはこういう突破力がある。

ChatGPTのコードインタープリターを試してみたが本当に凄い。自分のデータを食わせてみて「こういうふうに」というとちゃんとわかってくれるし、なんならPowerPointを出力もしてくれる。その実行を見てみたが、Pythonスクリプトを書いた上で吐き出すみたいだった。画像の解析などもするようだし、こんな夢の機能が月20ドルで行えるというのはもう本当にChatGPTなしではありえないなという気がする。