人が見せるほんとうの笑顔

袋のスタバで修論発表会スライドを直したりギリシア・ローマ神話―付インド・北欧神話 (岩波文庫)を読んだりしていました。
目の前の席が空いていました。私の右方から一人の女性が来て、その席に坐ろうとしました。と、私の左後方から、別の女性二人連れがすたすたと歩いてきて、その席を取りました。
右から来た女性はこうべを背け、下唇を突き出して軽く顔をしかめ、別の席、カウンター席に向かいました。
左後方から来たうちの、一方の女性の顔が、私に見えていました。彼女は、右から来た女性が背けた顔を後ろから見ながら、笑みを浮かべました。彼女自身はとりたてて粒だった顔のつくりではなくて、むしろ平凡であったものの、その笑顔は本当に幸福そうな、美しい、素敵な、目も唇も頬も笑っている笑顔でした。
この美しい笑顔がある限り人の世から戦争が失われることはないだろうと確信しました。