暑苦しい学振DC1

日本学術振興会特別研究員の申請書類出願が迫り、このブログにもそんな検索ワードで来るひとが多いようです。
特に、自己評価で悩むようです。
多くの場合研究計画というのはある程度は指導教官ないしラボのボスとの相談の上で書かれるものですが、自己評価というのはずぶに自分の話をすることになります。要するに、就職活動・エントリーシートで書く「自己紹介・自己アピール」のようなものです。もっとも、企業への就職活動では自己紹介として研究のことを書くことも多いでしょうから、そういった意味でも、ここまで個人的な自己アピールというのもなかなか書く機会がないかもしれません。
私は、就職活動に失敗したので、その失敗で得た苦しみを最大限に増幅し、反転し、思いっきりポジテイブに書き出しました。
どんな研究をやってきたか、そしてやっていくのかという話は、自己評価以前にたっぷり書かされるので、書けません。一方で、自己評価で研究以外のことを書くと印象がぼやけます。では私はどうしたかというと、ものすごく主観的なことを書きました。
つまり、修士の研究でこんなデータが出た、そのときどう感じたか。うれしいという以上に、この目の前にある配列というのは、地球上で自分以外に誰も眼にしたことのないものであるという率直な感動など。これからどういう気持ちで研究を行うのか。理想とする研究者像というのは何なのか。科学という営みがどうあって欲しいのか。自分が科学に対してどう貢献するのか。もうこの辺は私も、妄想が炸裂し、「俺が科学的業績をあげるということは則ち人類がひとつ新しい知識を獲得すると言うことなのだ」「俺が勉強するっていうのは人類が新しい知識を獲得するための助走なんだ」という、つまり「俺」=「人類」という傲慢な等式をブちました。
そんな自己評価書を、結果通知がきた後ですが、ポスドクさんに見せると「暑ッ苦しいわねえ!」と言われました。そういえば、周りの学振内定者は皆、暑苦しくないか、という問いが脳裏を過ぎりました。学振→暑苦しい、というこれまた乱暴な話です。