大変な目にあった年末年始の話

海外に出てあった大変な目はこれが初めてではないのだがこの年末年始は懲り懲りだ。
実はクリスマス・イヴから一時帰国していた。それで東京で数日過ごしたのだけれど到着早々体調を崩し数日寝込んだ。風邪かと思って寝ていたのだがある程度以上一向に回復しなかった。ずっと喉と熱がある感じが続き、しかも住民票がないので健康保険には入っていない。さらに年末年始の仕事納めに街は突入している。私はこんこんと寝続けた。その結果、美味しい物も楽しめずに一時帰国を終えてしまった。とても哀しい。
風邪になることをわかっていただけると思うのだけれど、味覚つまりtasteはちゃんと感じる、舌の上のものの違いはわかる、わかりながら、そのflavorが一切失われている。よろこびがない。とても悲しかった。旅程に沿って東京や実家を点々として、ずっと寝ている羽目になった。
一時帰国が終わるのは私に「余命」ということばを実感させる。自分はここから消えるんだと。
そして戻ってくると、いや、戻ってこようとすると、乗り継いだ飛行機がキャンセルになった。大寒波である極渦、polar vortexの到来である。振り替えられた飛行機は2日後で、乗り継ぎの空港近くで2泊した。
大寒波に見舞われた寓居は、完全に凍結していた。水が出ない。
冬季は休暇に出るときも暖房は入れて行かなくてはいけないのであると知った。しかし大寒波に見舞われるなどとは思いもしない。
そして翌日管理人に連絡したところ階下の住人(これも家をあけていた)の部屋等の温度を上げて、その結果、水道管の氷が解けて、盛大に漏れはじめた。
水道管が直ったのは3日後であった。
日曜日に帰宅しているはずが火曜日に帰宅して水道管が直ったのが金曜日であった。
その次の土日でようやく風邪が治った。
この間ほとんど何も考えられなかった。自分が完全に凍結していた。