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母に数独を教える機会があった。ある時突然LINEでメッセージが来た。数独を教えて欲しいと言う。
いや私も数独は好きでよくやっていて一時期とてものめり込んでいた。とは言え何か解き方の本を読んで覚えたわけではなく、また誰かに教わってやったわけでもなく、明確な方法論と言うのを何かの本で学んだわけでもない。ただこれまでに解いてきた経験をもとに解いているだけである。
そうなると人に教えると言うのもどう教えたらいいかわからない。ただつまずいているところがあったらそれをアドバイスすることができるんじゃないかと思った。
それで数独の問題を見せてもらった。
仮置きは最初はしない
気がついたのは仮置きをしている事だった。このマスには3か7が入る、というような仮置きが、いろんなマスに鉛筆で書き込んである。
自分も経験があるのだが、こういう感じの仮置きはあまり良くない。紙の上がごちゃごちゃになるだけでほとんどヒントになってくれない。
ひとまず仮置きはしないでといてみてくださいと言った。
収録はもちろん空欄にはいろんな数字が入る可能性がある。数字の入る可能性が残っている部分が空欄として出ている。でもパズルの作者は、分岐のようなものを作ってない。だからスタートの盤面から、一つ一つロジカルに数字を入れていくことができるようになっている。少なくとも私がこれまでに解いてきた数学は全てそのようになっていた。
カリオキはしないと決めた上でどう解いていくか。
数字ごとの確認を周回する
私は数字ごとにまずどこに入るかを決めていくことを勧めた。つまりスタートの場面を見てじゃあこの盤面で1が入るところはどこか、1が入っているところから新たに1が入るところはどこか探す。それをすべての枠に対して心を見たら次は2に対してどこに入るかを試す。その次は3、4、……そして9まで来たらまた1から入れていく。そういう数字ごとのルーチンを何周か繰り返す。
何周か周回するのは、数字ごとにマスが埋まっていくので、さっきの周回で入れられなかった部分でも可能性が狭まって、入れられるようになることがあるからですね。
行・列・ワクのセットを確認する
それで数字のルーティーンも進退窮まったら、1から9までのセットが成立するかと言うのを見ていく。このときのセットと言うのは3 × 3のマスの組、これをワクと仮に言っている。そしてヨコの行、タテの列である。ワク、行、列、の3種類のセットが成立しそうなところを調べていく。
こうしていくつかまた埋まったら、また数字のルーティーンを数回こなす。進退窮まったらまたセットを見る。
最初はやさしい問題から
上でカリオキはしないと言ったのだが、複数の子に複数の数字が入るまとまりで他の数字が入る可能性を排除できるものがある。そういう排他的な数字の組み合わせと言うのはカリオキする価値がある。
ただ、正直、それも、頭の片隅にとどめておいて、あくまで「数字」か「セット」かでみていくほうが、初心者に限っていえば必要な過程だと思う。
だいたい初心者むけの問題には、数字とセットの組み合わせで解けないような問題は出ない、という印象がある。
やはり簡単なもので習熟してから、徐々に難度をあげていくほうが望ましいと思う。これは要するに、プリズナートレーニングがそうだと以前書いた。
そうやって実家で教えていたら、それをみていた妻があとから自分にも数独を教えろと言ってきた。
そして、わたしが自由価格本で買った難しい数独問題の本を、妻が解き始めた。いい気晴らしになっているようである。
わたしは(15年以上前からある)WEB SUDOKUサイトに追いやられたということでもあります。
このウェブサイトでいえば、EASY-MEDIUM-HARD-EVILをちゃんとステップを上げていくということですね。
わたしは意気揚々とEVILにさいきん挑んだらけんもほろろに解けませんでした。とほほ。
思い出した。私が数独を知ったのはこの記事だ。→茂木健一郎 クオリア日記: 宮本武蔵、二刀流開眼 https://t.co/DcDGNAUOws
— 浜地 貴志 (@hamajit) 2022年5月14日