進化を感じるセンス:「生命のスープ」から新たな生命が生じるか

まずクイズから始めてみよう。

非常に濃厚な有機化合物を含んだ「生命のスープ」という水溶液に、紫外線や雷などの強力なエネルギーが作用して、われわれヒトを含む細胞生物が生まれたという説がある。まずは、これが正しいということを前提として考えてみよう。
あるヒトがこういう実験を企てたとする。
「生命のスープ」をビーカーに入れて、屋外に置いた。陽光の紫外線や雷が(万が一の確率で)作用するようにである。
さて、この「生命のスープ」を非常に長い期間放置したら、われわれとは別に、われわれと同じような細胞生物が独自に誕生するか、どうか。非常に長い期間というのは、差し当たり十億から数十億年をイメージして欲しい。

どうか考えてみていただきたい。
なお、進化論について盛り上がっている人たちがいるけども、高校生物を勉強してなければ話すなとは言わないが、最低限、これぐらいは見ておくと、その後の話がとても理解しやすくなると思う。人力検索で進化論についての「素朴な」疑問を書く前に、最低限これだけは見て欲しいということだ。

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「なぜ進化でDNAが関係あるの?」という疑問についてはこれだけ言っておこう。DNAをベースにして生物の進化を説明するのが一番シンプルであり、そのモデルには若干の修正・例外・ハミ出しはあるけれども、それもすべてDNAベースの説明の拡張に過ぎないのだからと。