殺シ屋鬼司令II

読書と研究について書いてきました。最近は万年筆で書く快感にひたっています。当ブログでは、Amazonアフィリエイトに参加してリンクを貼っています。

スゴ本本 (すごほんぼん)

ゴールデンウィークはグロ漫画とグロ小説を読んで過ごした。

この本を読んだからである。

アルファブロガー「わたしが知らないスゴ本(ほん)は、きっとあなたが読んでいる」(以後、スゴ本ブログ)のDainさんが、満を持して初の著書を公刊される、と聞いた私は次の瞬間、ネット書店に予約していた。

本は発売日に届いた。その次の土曜日、Dainさんの出版を祝う会が夕方あった。それまでに読み切ってしまいたかったので、金曜の夜から土曜日の日中はずっと読んでいた。

スゴ本ブログと、スゴ本本の関係のことを、考えている。
例えば、誰かが、自分はスゴ本本を読むべきだろうか、と問いを発したとする。

スゴ本本は、本を読んで生きるために大事な姿勢がぎっしり詰まっている。
私はスゴ本ブログを読んで、そしてスゴ本ブログに倣ってスゴ本を読んできた。その膨大なブログの中から本を読んで生きることについて、一冊の本に集約されていることを限りなく価値あることだということがわかったから、迷いなく買った。

この本の最初には本をどうやって選ぶかと言うことが書いてある。たくさんある本の中から本と出会うための方法論が書いてある。そのうちでもオフ会や書店巡りのような方法論は幸いにもこれまで私は何度かご一緒する機会があった。たくさんの本を教えていただいたし、その結果私の家の本棚は大変なことになっていった。

その一方で私はやっぱり電子書籍書籍に対するスタンスはかなり違う。私は海外生活が4年間あったのでその間電子書籍に大いに助けられることになった。電子書籍なしでは私は知的に死んでいた。私は自分の知的生活の中で電子書籍の割合がとても大きい。電子書籍なしでは生きられない。そして電子書籍の良さもいくつも知っている。それは私はここで繰り返すことをしない。

本を買うこと、図書館で借りること、電子書籍古書店新古書店Amazon……そういう本の付き合い方のそれぞれを私はかなりやってきた。その時々で付き合い方が違う。何が普遍的なベストとかではない。一つ一つ探っていくしかない。

本を読む生き方を考察する書の中で、書くことが扱われているのは二つの意味があり、読んだことについて書く、書こうといろいろ考えることで読み方がどんどん深くなるからであり、また、本を書く側がどう書いているかの手の内を知ることで読み方も良くなっていく。

「よかった」で終わらせるのではなく、自分に生じた行動の変容を手がかりに読書の経験を全身で受け止めることになる。

もう10年以上前になるが、メディア論のマーシャル・マクルーハンに関する本を読んだ。マクルーハンは「メディアはメッセージである」という文句で有名だが、一方でその意味が広く理解されているとはいいがたい。私もその本を読むまで何もわかっていなかったが、読むことで良くわかった。

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メディアがメッセージであるということは、新しいメディアが出現することによって人類のあり方が変わるよ、という、今にしてみれば当たり前のことであるらしかった。ただ、当たり前のことほど、自覚的になるのは難しい。

「よかった」で終わらせるのはもったいない、自分がどう変わったかに向き合いなさいという。それは、本、本の後ろにある本、そして人、人の後ろにある本、等々、といったことを最大限に尊重することにつながっていくだろう。

私はどう変わったかと言えば、付録として紹介されている劇薬小説や漫画を連休で読んだ。充実した連休を送ることができた。

そして、Twitterに書き込んだ。

私は劇薬本として、第一に『メイドインアビス』を推す、と。

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