いきていると、疲労はさけがたい。無意識のうちに、つかれが蓄積している。
この無意識というのがくせものである。だから意識して解消する必要がでてくる。
先日、Kindleの日替わりセールにこの本がはいっていた。「ゆる体操」の著者がかいたものだった。
この本のなかで紹介されている、「下腿膝擦法」をやってみると、とてもきいた。
やり方としては「日本ゆる協会」が作成して公開している「ゆる札」の2番にある「膝コゾコゾ体操」というのに該当する。
- あおむけに寝ころがる。
- 片方の膝を90度まげて脚をたてる。
- そこにもう片方の脚のふくらはぎをのせる。
- うえにのせたふくらはぎを前後(体軸と並行)にうごかしてほぐす。
膝をうごかしながら「コゾコゾ」とつぶやくことがだいじだ、と「ゆる札」にはある。しかし、『超最強の疲労回復法』には、とくにこのコゾコゾという文句はでていない。そういうわけで、わたしがやるときはあまり気にしない。ただだまって、ふくらはぎをうごかしている。
じつはふくらはぎをほぐすのは効能の半分で、もう半分では腸腰筋をうごかすことがめざされているみたいだ。
腸腰筋をうごかすことできたえる。さらに、腸腰筋がつながっている背骨も振動がつたわってほぐれることで、全身の疲労が緩和することをねらうのだ、と、『超最強』本にはある。ほんとうだろうか? わからない。
でも、この種目はたしかに疲労が緩和する、気がする。
そういうわけで、夜寝るまえ、朝起きたあと、そして日中なんとなくつかれてきたときにふくらはぎをほぐしている。日中やるときは、椅子にすわった膝のうえにふくらはぎをのせてやっている。
妻にも教えてみた。いつも寝つきがよくないといっているのが、寝るまえにやったら寝落ちした、というので、ときどきやっているらしい。効いてよかったとおもう。
「ゆる体操」は以前、べつの本もかっていた。
まるでゆる体操オタクのようだが、実は最近にいたるまで、あまり実践できていなかった。特に「決定版」とされる本にはたくさんのゆる体操が紹介されている。なぜ実践できなかったか、といえばかんたんなはなしで、どれをやったらいまの自分にひびくのか、ぜんぜんわからなかったのである。
たぶん、ゆる体操の種目は「決定版」のような本などにいっぱいあるのだが、結局、どの種目がいちばんひびくのかは、やはり個人個人でムラがあるのだろう。
そして、そのなかでも、ねころんでふくらはぎをほぐすのは、わたしや妻をふくむおおくのひとにひびくのだろう。
それから、これらの本は、すこしクセがある。どういうことかというと、表現がずいぶん過大である。
最初にあげた本がそうだが、「超」「最強」とついている。読んでみると、それがさらに「高能力」という表現までくっついている。
ここまで表現がかさなると本当に大丈夫だろうかとおもいはじめる。
ただ、実際にねころんで、ふくらはぎをひざでこすっていると、たしかにめちゃくちゃスッキリする。
とりあえずきくから、やっている。むずかしいことはなにもないのでたすかっている。